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見透かすとかのレベル


琴音は人に興味を持たない。


興味が無いわけではない。



人の話を聞くのは好きで、経験談などは特に楽しそうに聞いている姿が印象的だ。


では、何故興味がないと言えるのか……


それは本人が容姿に無頓着だからである。


言い方を変えよう。


琴音は、人の顔と名前が覚えられないタイプだ。




「今日友達がカッコいいって言ってた人って

この人かなあ…」


テレビでは音楽番組が流れていた。


アイドルグループが多数出ている様だ。


目を細めて首を傾げる琴音。


画面が切り替わり、歌が始まる。


『多分、この人だと思うが…』


先ほど映っていたグループではない

別のグループのアイドルを指差す青司。


「あ!そうそう!こんな顔だ!間違えた!」

「へぇ〜…綺麗な顔してるね」



『…………。』


じっとテレビを観る琴音を見る青司。


顔色一つ変えず、テレビに視線を戻した。




『今日、あのイケメンの社員に声かけられたろ。』


「…イケメン??」


怪訝そうな顔をして考える琴音。


『村松』


「誰だ…」


『………マッシュの後輩くん。』


「あ!後輩くんね!!あのマッシュの!」


『(なんで俺の方が覚えてんだ…)何話してた?』


「なんか、歌手の誰かが好きって言ってた」


『(好きなアイドルと、好きなタイプ聞かれてたんだがなあ…)………そうか。』


青司がそう言うと、再び視線をテレビに向けた琴音。



『……………………。』



青司は斜め下辺りをじっと見つめながら話す。


『恋されたくなかったら違う部署の後輩とは

関わらないべきだな。』


恋したいなら別だが。


そう付け足した。


「え!?そんな事あるわけないじゃん!」


驚いて青司を見る琴音。


『………。懐かれると面倒だって事だ。』



マッシュくんのマッシュを思い出した琴音。

「………まぁ、部署も違うし、仕事で関わる事もないし。それに、もう話す事ないよなぁ。というか、後輩くんって覚えるのも失礼なのでは……他人すぎたよね?!!」



いつもの流れになってきた。

そう感じた青司は、一言。





『……勝手に自分の後輩にしてたのか。』


「だよね!してたよね!?ごめん!マッシュくん!

そこまで関係性ないのに!!!」


『まぁ、今後関わらなけりゃバレねぇよ。』


「…!…そうだね!そうしよう。」


相変わらず目線は斜め下に向けている青司。


「あーやっちゃった………」


そう言って頭に手をやる琴音。


ふと、青司の顔を見ると、その素っ気ないクールな表情にドキっとした。


少し恥ずかしくなって目線を下に下げる。


ようやく視線を上げた青司。


『…琴音。』


「…/////ん?」


照れて視線を合わせない琴音の様子をみて

頬が緩んだ。



『おいで。』


呼んでおいて自分から近づく青司。

そして、琴音のあごに手をやり目線を合わせる。


少し首を傾げる仕草に、思わずキュンと胸の高鳴りを感じた琴音は、意識しすぎて限界が近くなり思わず瞳を閉じる。


『そんな無防備だから心配すんだぞ』


そう言って青司は唇を重ねた。






ーーーーーーーーーーーーーーーーーー



???「また姫ちゃん?」


『あぁ。』


???「なんかあったのか?」


『確認と……どうでもいい野暮用。』


???「…やってる内容みてても野暮用の方がエグいことしてる気がするのは俺だけ??」



ところどころ波打つ波動を写しているモニターのようなものを見ながら、右手でなにやら文字列の塊の様な光る球体に触れている。


モニターらしきモノが赤く点滅すると、直様別のメーターをみて確認。


いつもの青司とは違い口元が緩んでいる。


???「…顔緩みっぱなしだな(笑)どうだった?聞かなくてもわかるけど。」


『低下してる事はなかったし。反応してる所も全部俺で合ってたな。』


???「その時も"心"見てたんだろ?笑」


『見てた。ニヤけるの我慢してた。』


???「でも、他の奴をカッコいいと思わないなんてなあ〜、姫ちゃんも相変わらずだな。」


『思わない事はないぞ。タイプが居ないだけだ。』


???「あ!そういう事!?」


『…よし。』


モニターから目を離すと、右手で触れていた球体を確認して、手を離す。


先程とは打って変わり薄暗い印象になっているそれ。

部下に指示し、紙束を渡す。


???「…先に用意とは…始末書書くのも、お手の物だな」

ため息混じりの同僚の言葉に、青司は笑顔で返した。



『俺はこのレベルってだけだ。』


???「これ…お前が作った胸キュン?数値?測る…装置

よく認証降りたな…。」


『琴音にしか使わねぇ約束で……降りた。』


???「…(多分、無理やりだな)

装置の名前ってあんのか??」


『"おきもち"』


???「は?」


『命名琴音だ。他にもいろんな案は出たぞ?。こんな装置あったらどんな名前だろうなって琴音に聞いてみたんだよ(笑)。そしたら、"おきもち"っていうから。それにした。』


???「なんかイントネーションがさ…」


『目の前に割り箸があった。』


???「姫ちゃん……」


相変わらず、目の前の物に影響受けてんな。

そう話す同僚を後目に、身支度を終える。


『そろそろ帰る』


???「あ、待てって、姫ちゃんのタイプって結局分かったのか???」


『好きなヤツ』


青司は背を向け歩き出した。


???「…なるほどな。いやでも、お前と初めて会った時顔真っ赤にしてたって言ってなかったか??!」





軽く手を挙げ返事をした青司は、その場を後にした。







見透かすとかのレベル…ではない。












ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


おしえて!秘密のせいじくんっ♡


Q.斜め下を見ている青司くん何してたの??


A."おきもち"が作動しているかの確認だ。

琴音の思考、心が反応していないかチェックしている。

ちなみに、体感でも、色でも波動を見て、何を見て何を感じ、誰をみてどう心に変化があるか見てるな。



Q.あの球体は何??何をしてたの??


A.あぁ、あれはひとの運命を記録してある球体で、魂との関係性が深い物になるな。そうだな…様々な分岐や可能性まで記録し、何をどう選択してその道に行くのか…

みたいな事が分かる。必要以上の選択肢を削って危険度を下げる仕事があったりな。

何をしてたか…か。(笑)野暮用だよ。



Q.まさか、あの球体って琴音ちゃんの…!?


A.だと思ったか??(笑)

あの色は男性のものだ。誰のを見たかまでは分からねぇ。悪いな(笑)あの時は5つくらいは触った。

書類も多かったしな…。うん。書類の数からも5つだ。


Q.ストーカーの気質が……


A.いや、ねぇよ?俺はこの"レベル"ってだけだ。

世の中いろんな奴がいてな…。

上には上がいるし。そういう輩も多い。

一緒にすんな。(笑)


Q.キュンってした時、おきもちにはどう反応がでるの?


A.ピンクのハートが出るようにした。




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