第一話
第一章
「ん……空……?」
目が覚めると高い崖の上にいた。まわりには可愛らしい星型の花が咲いている。とりあえず起き上がって崖の下を見てみると、大きな城壁に囲まれた街が見える。街の中心には城があり、城壁の外には畑が広がっている。
「え?どこ」
後ろを振り向くと深い森が広がっていた。本当にまずい。なぜここにいるのか。私は誰なのか。何をしていたのか。何も分からない。どうしよう……。街に行ってみる?でもこんな森どうすれば?絶対迷子になる。しばらく悩んだ後、ここにいてもどうしよもないので街に行くことにした。ゆっくり森の中に進んでいく。森の中は薄暗く気味が悪い。ガサガサと音が鳴る度に心臓が跳ね上がる。すると突然ボトッという音ともに上から何かが降ってきて目の前に落ちる。
「キャーッ。え?何!?」
上から落ちてきた透明な青い液体のようなものはモゾモゾと動いている。私は近くに落ちていた木の枝を拾ってそれをつついてみた。
(ぷにぷにしてる……?)
しばらくつついていると液体は急に飛び上がって私に突っ込んできた。
「うわっ!」
咄嗟に避けれたのは良かったが、どうすればいいのだろう。放っておいたらまた襲いかかってくるかもしれない。一人であたふたしていると、また液体が襲ってきた。
(どうしよう!避けれない……)
避けきれなかった私は咄嗟に目を瞑った。キーン。耳鳴りのような音が響く。ゆっくり目を開けると持っていた木の枝の先が少し金色に光っていた。正面に目を向けると、金色がかった透明な板があり中心には星の紋様が描かれている。そして、動く液体がいたであろう場所には虹色に輝く小さな宝石が落ちていた。
(なんだろう……凄く綺麗……)
私は両手に木の枝と虹色の宝石を握りしめて再び歩き出した。




