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終末ラジオ  作者: ESMA
17/22

Day16

今日もコロラド州のデルタ65、ノベンバー79のキャンストレージホームセンターで放送中だ

今日のニュースは特にないが、せっかく聞いてくれたんだ何か古い話をしてやろう


昔々、山奥の集落に仲のいい夫婦がいました

おじいさんは山へ芝刈りに、おばあさんは川へ洗濯に行きました

おばあさんが川で洗濯をしていると、川から大きな桃が、どんぶらこどんぶらこと流れてきました

おばあさんはあまりの大きさに腰を抜かしましたが、おじいさんへのいい土産と思い、その桃を拾い家に持って帰りました

おじいさんもあまりの大きさに腰を抜かしましたが、おじいさんは桃を割ってみようと、表から薪割り用の斧を持ってきて、縦一線切りました

中からは、3本の金属の延べ棒と、これまた奇妙な形をした鉄の塊が出てきた

おじいさんもおばあさんも神妙不可思議な顔つきで眺めた

「おじいさん!もしかしてこれ、今話題のしーぜっと52ではありませんか!?」

「おお!これが噂に聞くしーぜっとか!」

おじいさんも、おばあさんも、それを興奮しつつ手に取った

「鏡のように磨き上げられたフィーディングランプ、強化スライドだ、更にフレームとの噛み合わせをタイトにして、精度を上げている、サイトシステムもオリジナル、セイフティも指を掛け易くしてある、トリガーも滑り止めグルーヴを付けたロングタイプだ、リングハンマーに・・・ハイグリップ用に付け根を削りこんだトリガーガード、それだけじゃない、ほぼ全てのパーツが入念に吟味され、カスタム化されている」

「婆様、これほどのものをどこで手に入れた」

「西側洗濯場の上流から持ってきたの」


それから月日は流れ、おじいさんもおばあさんも、山でCZ52を撃っていました。

「ステンバイ!!!!」

ピッ!

パンパンパンパンパン!

「流石じゃ婆様!ワシより0.02早いなんて」

「爺様、次も行くでよ〜」

マガジンを交換し、スタート地点に立った。

「ステンb.........」

パンパンパンパン!

「ば!婆様!?」

「爺様、あそこの物陰をよう見てみい」

「.........あれは、鬼?」

「おそらく北のビッグボスこと、ビッグデーモンの手下ね」

「..................」

「それで伝説の傭兵のあなたにお願いがあるの」


「それでこの掃海艇か」

木造のボロっちい船がそこにあった。

「ええ、奴らは磁気機雷を沢山撒いている、それに反応しないで近づけるのはこれだけなの」

「分かった」

船は桟橋から出港し、極寒の鬼ヶ島へと向かった。

『聞こえる?』

「ああ、バッチリだ」

『じゃあ詳細を教えるわね、反乱軍はビッグデーモン以下20名の鬼から構成されている、あなたは水中にある上下水システムから侵入してもらう』

「じゃあそろそろか」

おじいさんは寒冷地仕様のドライスーツに身を包んで海の中へと飛び込んだ。




おっと、そろそろ時間だな、今日はこの辺りでもいいかな?

明日も同じ場所での放送だ

良い終末を!!

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