母想いの少女が恋を知り夢を叶えるまでの始まりの物語 ~叶えたい夢はかなり物騒です~ 0003
しいな ここみ様主催、リライト企画参加作品です。大好きな異世界恋愛を書こうとして筆が進まなくなった作品です。書き直してくださる方大募集中m(__)m。
まずは自己紹介。リリィです。
父なし子で片親、とりあえず無責任野郎が父親みたい。
住んでいる場所は王都が遠くなはれた国境の街道の村。母は街で働いていたけど、妊娠をきっかけに恋人に捨てられ生まれ故郷に戻ったそうだ。
母親は一生懸命女手一つで私を育ててくれたけど、長年の疲労で寝付いちゃった。
私が言うものなんだけど、まあ、美人はかなげ。だから悪いクズ男に騙されちゃったんだろうな。
母は口癖のようにつぶやく
「ごめんね、あなたは本当はこんな辛い暮らしをする身分じゃないの。私がふがいないばっかりに」
どうもどこぞの金持ちか、貴族のボンボンが相手らしい。ぜひどこのどいつか教えて欲しい。首絞めに行くから。
おおっと、脱線。
そんなわけで私は母の弟である、叔父さんの家に母とお世話になっている。叔父さんはとっても良い人で、母と仲良し姉弟。叔母さんも良い人である。
「あなたのお母さんは、私のお義姉さんでもあるの。遠慮しないでね」
泣くしかない。
でも甘えてばかりもいられない。叔父さんの家にはまだ育ち盛りの小さい双子の男の子がいるのだ。姉ちゃん、姉ちゃんと慕ってくれるのはありがたいが、君らの食い扶持を荒らしているのは間違いなく私ら親子だ。
そんなわけで私はもっぱら小銭稼ぎに忙しい。近所の食堂にウェイトレスの傍ら、暇を見つけて近所の家の子守や、畑仕事にいそしんでいる。本当は酒場で働けば賃金をいいのはわかっているが、問い合わせしようとした段階で叔父さんにばれて大目玉を食らった。
「あんなところで働けばどんな目にあるかわかっているのか。しかもお前のような娘が」
叔母さんからは泣かれた。もう2度としない。女性を悲しますのは、、まだ見ぬクズの父親と同じではないか。
叔父さんの言う「お前のような娘で」、注釈を一つ。実は私はかなりの美少女である。自惚れではない。よく交際を持ち掛けられるし、花をはじめとした貢物をもらう。まあ、普通に考えて変な男に目をつけられた可哀そうな母親の子供なんだから当たり前かもしれない。よく似ているといわれるし。私も変な奴に騙されないように気を付けなければ。
まっすぐな金髪に、深い青い色の瞳。行商人のおじさんが海の色に似ていると言っていた。いつか自分の瞳と同じ色だという海を見に行くのが、私の夢だ。まあ、誰にも言ったことはないけど。
スレンダーで細くしなやかな手足、背の高さは村では普通。後はこれで胸がもう少しあれば完璧なんだが。あまり欲張ってもいけないか。ただでさえ、男の人に変な目で見られるんだから。
そんな私の平凡?な毎日が瓦解する事態が起きた。
その日も私は食堂でウエイトレスの仕事をしていた。私はセクハラ発言をするおっさんの頭に、手を滑らしてお盆を叩きつける可愛いドジをしていた。
騒ぎ立てるおっさんにうっかり足払いをかけ昏倒させてたところ、食堂の扉が開いた。
「ここに……リリィと言う少女がいると聞いた……私は国王の遣いである。王都に……一緒に来て貰おう」
口上を述べるのは、黒髪で精悍な騎士。
但し髪は乱れ、制服は泥だらけでズタボロである。あっ後ろで叔父さんが鍬を持っていきり立ってる。私が血の気が多いのは叔父さん譲りだ。騎士様がズタボロになった原因は叔父さんだろう。
そこへ叫び声が聞こえた。叔母さんだ……
「なに言ってんのよ!リリィ母娘を捨てたのはそっちじゃないか!!今さら、呼び出すなんてふざけんな!!」
叔母さん、私に娘らしく危ない事はしないでくれと先日嘆いていたばかりだよね。
どう考えても、二児の母が草刈り鎌を振り回しているのはまずいでしょ。
ふたりの形相に怯える騎士様。
食堂はカオスと化していたが事情は推察できた。
「私がリリィです。母の治療費と叔父家族への十分な生活費を支給してくださるなら、私は王都に参ります」
「「リリィ!!」」
叔父さん夫婦の声が見事にハモった。
心の中で心配してくれている叔父さん達に謝罪する。
ごめんなさい。実は私は以前より村を出て夢を叶えたいと考えていた。
一つは自分の瞳と似た色だという海を見る事。そしてもう一つは、クズな親父をぶっ飛ばすこと!!
これは一人の少女が夢を叶え恋を知り幸せになるまでの始まりの物語です。
筆が進まなくなった理由。
『この最強ヒロインに恋をさせるって無理ゲー過ぎ!!』
物語に合わせて性格作ればいいのですが、キャラが勝手に動き出す創作スタイルなので(;^ω^)
リライトしてくださる方、大募集中!