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家族会議を開きました

「……まあ…この中に食器をいれると、勝手に洗ってくれるの!?この丸い生き物は動いて掃除をしているわ、ふふ、可愛らしいわね。お名前はなんていうのかしら」


「る、ルンバです。お嬢様」


「ルンバちゃんね、わかったわ。あとで褒美をあげなくては」


そうルンバちゃんを誉めていると、お母様が慌てて私を呼び部屋へと連れ戻す。


「紫苑ちゃん!とりあえず今は部屋で安静にしてちょうだい!ね?落ちついたら、私と買い物…いや、色々と刺激が強すぎてはダメよね」


慌てふためいたり、しょんぼりと肩を落とすお母様がなんだか可愛らしいわ。なんだか迷惑をかけてしまったみたいね。


「…そうですわね。今は安静に。買い物…楽しみにしてますわ」


「なんて良い子!とりあえず、部屋でおとなしーく!しててちょうだい!ね?あとでお菓子の時間になったら、また呼ぶわ!」


「はい、お母様」


今日までの家族や周りの反応を見て私は判断した。

この世界の常識、歴史が一切私はわからないことに!そして以前の紫苑さん、貴女赤点ばかりとっていたようね?勉強もろくにしてないようだったわ。

正直部屋はピンクや紫だらけで…居心地が悪いので後で、白を基調とした模様替えにして欲しいと頼んでも良いかしら…。紫苑さん本人は怒るかしら?

それにしても、もう一つ問題ある。私は、そう紫苑はもう17歳。お嫁にいく時期なのに、婚約者がいないのも問題なのよね。


15時頃、家族とのティータイムということで、私は美味しい紅茶を頂いていた。お父様とお母様は私とのお茶が嬉しいのか、変な薄い箱を近づけて


「撮りましょう!撮りましょう!」


「ハイ!チーズぺろりんけ!」


そんな事を言いながら、カシャカシャ音がして、不思議な体験をしていた時、義弟の真斗さんがやってきて不快な顔をしていた。


「……何してんの」


「紫苑ちゃんと、写メ撮りよ!ねえ、後でこの可愛いらしい娘との写メをインスタに載せたいわ!あ、でも隠さないとね!目だけ、紫苑ちゃんのハートにしてちょうだい!」


「……いいかげん、覚えろよ?なんで親のインスタを俺が」


…お母様、私の目をハートにする気なのかしら?私はこのままで大丈夫ですと、断るべきよね。この世界の魔法使い達は侮れない…目をハートにするのが流行りらしいわ。やはり、みんなときちんと話すべきね!


「…あの、皆様ちょっと宜しいでしょうか」


私はそっと挙手をすると、家族三人は私の方を見てくれた。


「家族会議をいたしましょう」


「は?何勝手にーー」


「真斗さん、貴方は立派な魔法使いだとは十分理解してるわ。でも私の話しを聞いてちょうだい」


「いや、もう既に不安なんだけど…」


私は話した。まず自分がこの世界の常識を知らなすぎると、それは三人とも深く頷いていた。なので、少し勉強をしたいことを言った。体に染み付いてるせいか、文字などは読める事を話したらお父様は極秘で家庭教師をつけるかどうか考えると言ってくれて一安心ね。あとはもう一つの問題…


「私には婚約者がいませんわ」


「「「はい?」」」


「そこで良い案がありますの、私は実際この家と血は繋がってはおりませんし、真斗さんには婚約者がいないみたいですから、私を真斗さんの婚約者としてはいかがでしょうか。もしくは、これまでよくしてくれた如月家の皆様にどう使われても構いません」


そうスッキリと話すと、何故か三人共固まっていた。真斗さんなんて、頭を抱えていた。頭痛薬をあとでもってきたほうが良さそうだわ。


私はティーカップにある紅茶を優雅に飲み干した。


「それでは、みなさん、ご検討よろしくお願いします」


そう紫苑が立ち去っていった後、本当に三人だけで家族会議を初めていたのは紫苑は知らずにベットですやすやと寝ていた。


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