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主婦の頭の中 3
あれから何日経ったんだろう…一晩中眠れなくて朝になってから寝たり、逆に夕方から寝てしまって早朝から起きていたり…。
とにかくずっと寝ていたかった、寝てる時だけは苦しみから解放されて、何も考えずに済んだから。
一体私はあの人に何を求めていたんだろう。
あの嘘まみれの男に何を求めていたんだろう。
あの男のどこからどこまでが真実でどこからどこまでが嘘だったんだろう。
何日も何日も、もう考えても仕方ないことを考え続けてしまう。頭にこびりついて、何日も離れない。小学一年生の息子の宿題なんて、私には到底見てやる余裕はなく、ただただずっとあの男のことばかり考えていた。
これは失恋とも違うし、あの男に対する未練でもなかった。ただ、楽しかったここ3ヶ月の日常が消えたことに対する虚無感と孤独から解放されたいがための回想だった。
私は、ただただあの男の性欲のはけ口として利用されていただけなのか…。
主婦の淋しさ、心の隙間につけ込んで良いように利用する詐欺師だったのか…。
あの男と過ごしたすべてが嘘だったのか。