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過去の記憶






 煙草が僕の主食、最近まともなもの食べれてないなぁ。


 色々な人にそんなに悪いならヘルパーを呼ぶべきだと言われてる。


 でも、僕は僕の領域に入られるのが好きじゃないんだ。


 人の匂いがつくとね、安定しなくなるし、自分のペースが崩れる。


 何でだろうね、何でだと思う?


 それは『まだ人が怖い』んだよ。


 過去を乗り越えれてると思ってた。そう勘違いしていた。


 僕はね、自分にそう言い聞かせてたのかもしれないね。


 「大丈夫、大丈夫、大丈夫は魔法の言葉」


 こうやってあの人が僕に与えてくれた優しさと、温もりを思い出しながら書いている。


 あれ…。なんだろうね。


 煙草吸いながら書いているからかな。


 瞳が痛いね、煙のせいかな?


 あれ…視界がぼやけてる。なんでかな?



 僕は泣きながら、書いてるんだよね。


 認めたくないからさ、煙草のせいにしてる。


 それは逃げかな?僕は強くなったはずだけど…。


 『過去を忘れろ』


 よく周りに言われるんだ。昔の事を覚えてても、苦しむのは自分だと…。


 それはね、偽善だよ。


 だってその人が体験してないのに、忘れろなんてなんで言えるのさ。


 人の事だもんね。他人事だもんね。



 僕の痛みや悲しみが分かる訳ないもんね。



 だから『忘れろ、運が悪かった』で済ますんだろうね…。


 忘れたくても、忘れれない場合はどうしたらいいのかい?



 心に張り付かれて、身体の痛みと両手の痺れ…足もね感覚がなくなるんだ。



 僕は何もしてない、子供のころは…。



 『忘れろ』なんて無責任な事言わないで。


 お願いだから、僕を苦しめないで。



 『過去の記憶』は現在進行形なんだよ……。







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