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最弱剣士とストーカー魔法使い  作者: カエル
四月一日 最強剣士とツンデレ魔法使い
110/140

魔王城到着!いざ、世界の平和のために!!

「もうすぐ魔王城か……」

「うん、そうだね。アンドウ君」

「気を引き締めないとね」

「そうだな。アンドウ」

「油断大敵だ」

「そうですね。ユウト様」

「世界を救うんだ」

「ああ、頑張ろうね。アンドウ」

 安藤は自分にピタリとくっ付く女性の一人に言った。


「クロバラさん。なんで居るんですか?」


「君が魔王を倒してくれれば、私が新しい魔王になれるかもしれないからね」

 何故かクロバラは、少年の姿から美しい少女の姿に変わっている。

 その頬は、まるで薔薇のように紅い。

「べ、別に君に惚れたわけじゃないからね!『静かで優しい愛』を持っているからって勘違いしないでよね!」

「あっ、はい」

 クロバラの言う『静かで優しい愛』が何なのかは知らないが、安藤は深く掘り下げない事にした。


「ユウト様、見てください。あれが魔王城です」


 ホーリーが指さす先には巨大な城があった。

「あれが魔王城……」

 なんとも禍々しい城だ。

「魔王城には二匹の魔王が住んでいます。二匹の魔王はとても仲が悪く、常に争っているのですが、もう何百年も決着が付いていません」

「何百年!それは……」

 それだけ、年月が経てば決着が付きそうなもんだが……いや、その前に仲直りしそうなものだが……。

 よっぽど仲が悪いのだろうか?

「二匹の魔王が争うせいで、魔王達の魔力が拡散し、色々な場所に悪影響が出ています。どうか、人類の平和のために魔王を倒してください」

「分かりました!」

 安藤は大きく頷く。


「良し。じゃあ俺一人で魔王城に乗り込むから。皆は……」


「馬鹿を言わないでくださいユウト様。私も行きます」

「私も勿論行くぜ!」

「わ、私も……」

「私も行かせてもらうよ」


「皆……」


「勘違いしないで下さい。ユウト様のためじゃありません。人類のためです」

「勘違いするなよ!アンドウのためじゃないぜ!人類のためだ」

「か、勘違いしないで、アンドウ君のためじゃないからね!人類のためだから!」

「勘違いしないでね。アンドウのためじゃないよ。私自身のためだから」


「うん。分かったよ」

 安藤はクスリと笑う。


「じゃあ、行こう皆!」


 安藤の声を合図に、皆が一斉に魔王城の中に突入した。 

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