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俺たちは異能力バトルがやりたかった  作者: 読書丸
特に何も無い
7/14

再人生 2

この人生はチュートリアルだ。


私の異能『再人生(リメイク)』は、15歳になった段階でその人生を『続ける』か『ステータスを振り直してやり直す』かを決めることが出来る。



…最強だ


最も強いと書くに足る、最強の異能。


しょっぱい異能や、デメリットしかない異能が蔓延るこの世の中において、これほど強力な異能がある?


いや、ない。


だから私は、この能力をひた隠して、人生(チュートリアル)生きる(プレイする)


友達だから、自慢したいから、衝動的に、そんな理由でこの異能を無駄にする可能性を増やしてたまるか。


私は私自身を見極める。


そして、どういった能力が人生を過ごす上で重要なのかを見極める。


なぜなら、振り分けることの出来るステータスの絶対量は今の私のソレと変わらないんだから。


美人になるかわりに、頭が悪くなるとか、そんな感じ。


他の全てを捨てればどんなことだって出来るけど、そんな馬鹿な真似を私はしない。




14年生きてきたら大体人間社会というものに何が必要かなんてわかってくる。


顔だ。


顔がいいやつが、得をする


多少勉強が出来たところで、この女が弱い社会じゃ何の役にもたたない。


美人じゃなかったら、ありとあらゆるところで冷遇される。


そうなったら最終的に、何千万という金額の差を付けられることになるのだ。


そうなった私を、顔のいいやつは馬鹿にするんだ。


その点、顔が良かったら皆にチヤホヤされる。


かっこよくて、年収も高い旦那さんも好きになってくれるだろうし、男どもから貢がれたアレこれで楽な生活が送れる。


アイドルやモデルのような生活は出来ないだろうけど、そこそこいい暮らしは保証されるはず。


だから、私は、この再人生(リメイク)で顔を良くした私になる。


今みたいに勉強しか出来ない根暗な自分を捨てて、美人さんになればきっと素晴らしい人生になるんだろう。


きっと、学生生活、燃えるような恋と青春の少女漫画みたいなサクセスストーリーが待ってる。


今みたいに、オシャレしてもブスだって言われるような、報われない日々も終わる。


勉強ばっかのキモいやつ扱いされることもなくなる。


楽しみだ。


















さぁ、再人生(リメイク)の時間よ。

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