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2話 平和グループの結成とリアル

僕は小学校から中学校に進学する時に、親の都合で引越し、小学校の友達とは別の学校に行くことになった。


中学一年の頃、人見知りな僕は初対面の人ばかりであまり学校に馴染めずにいた。


学校で喋る相手といえば幼稚園の頃に一緒だった 大野 鶫 くらいだった。


学校に馴染めない僕は必然と言っても過言ではないが、ネットに没頭した。


ネットで配信サイトを見つけ配信を始めた。流石に本名でやる訳にも行かないと思い、白尾から取って「はくあ」という名前で始めた。


配信をしているとリスナーや配信者、いろんな人と顔を見ずに触れ合えてすごく楽しかった。


そして出会ったのが、奈雛だった。


最初は、すなた。という配信者のコメント欄で見かけて、面白いコメントをしているなーと思いその人の配信を見に行くと、アスタロトさんや椛ノ樹、夢叶ちゃんやTAKAさんなどがいた。


みんなが楽しそうに会話していて、少し入りずらい雰囲気の中「初見です」とコメントを打つと、


「あ!はくあさん!すなた。さんの配信でよく見かけます!私の配信にも来てくれたんですね!ありがとうございます!」


と奈雛がみんなとの話を遮り迎え入れてくれた。


僕はそれが凄く嬉しかった。何より自分の存在を知ってくれていたことが嬉しかった。


そして、自己紹介やら少し話をした後に


「はくあさんも、みんなと喋ります?」


と誘ってきたので


「流石にそれは悪いですよ、、、」


とコメントをするとタロトさんが


「大丈夫だよ!来なよー」


と緩い口調で誘ってくれたので行くことにした。この時にはもう、みんなが僕のこと迎え入れてくれていたのだと、今振り返るとすごく嬉しい。


そして、何度も奈雛の配信や僕の配信で喋る内にグループを作ろうという話になり、奈雛やタロトさんを含め10人で構成されたグループだ。


グループには、なべさん、杏子ちゃん、イミジさん、愛華ちゃん、そして、奈雛、アスタロトさん、夢叶ちゃん、沙月ちゃん、TAKAさん、椛ノ樹がいた。


ここでも、みんなが優しく迎え入れてくれたため、初対面の4人とも仲良くなれた。


だが、そんな楽しい日々は想像以上に早く終わった。


ある日、声劇をグループ内でしていた時に、

ヒロインを杏子ちゃんがやっていて、そのヒロインと結ばれる主人公の役を決める時に、僕がやりたいと言うとイミジさんもやりたいと言い出した。


他のみんなは「はーくんに譲りなよー」などと言っていたが、イミジさんは譲る気はなく


「なんで俺が年下に譲らなきゃいけないんだよ、別にいいだろ1回くらい」


と言ったので


「年齢で決めるのは良くないと思います!!」


と反論すると


「は?なに?ダメなの?どこが?嫌なら抜けろよ、ばいばーい」


と言い、僕をグループから退会した。


僕は困惑し、何も悪いことしてないのに!と少し怒って頬を膨らませていると奈雛から


「はーくん、大丈夫?」


とチャットが来たので


「大丈夫だよ」


と返信すると、別のグループからの招待がきた。グループの名前は「平和グループ」となっており、いつもの6人がいた。


僕はビックリして


「え?他の4人は?」


とチャットをすると


「やっぱりこのメンバーが平和だから、みんなで相談して このグループ作ったんだ!さっきのグループはみんな退会してきたから!」


と帰ってきて、自分を思ってくれる奈雛たちに少し泣きそうになりながら


「ありがとう。」


とチャットを送ると


「それと、イミジさんはTAKAさんが叱ってくれてるから、気にしないでいいよ」


と送られてきて本当に嬉しかった。というか泣いた。みんなが大好きになった。


平和グループでも通話が始まると、通話に参加し、みんなに「ありがとう!ありがとう!」とお礼を言った。


これがこのグループの結成。


人と人が繋がるには、お互いの信頼と相手を受け入れる気持ちが大切だと気付かされた。


この人たちから、多くのことを学んだことに僕は感謝している。

今回は、幼馴染である 大野 鶫 (おおの つぐみ)

そして、ネットで出会った、すなた。さん、杏子(あんず) ちゃん、 イミジさん、なべさん と新たな人物が登場しました。

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