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1話 配信者がリア凸を拒む理由。

暗い部屋の中にポツリと一つだけ、モニターの画面が光っている。


画面には右から左へとコメントが流れている。


「じゃあ、今日はここまで!それじゃ、おつ〜!」


そう言うと、画面には一斉に「おつ」とコメントが流れる。


一つため息をつき、椅子に深くもたれ掛かると画面にチャットの通知が出た。


そこには、「会議してるけど、はーくんも来る?」と書かれていた。


チャットを「うん。行く」と返信すると、少しにニヤリとして会議に入る。


(ちなみに会議というのは、グループ通話のようなものである。)


このグループには平和グループという名前が付いている。昔は10人グループだったのだが、グループ内でのイザコザがあり、僕を中心とした仲が良く信頼性の高い6人を集めたグループである。


声低いくて優しい、アスタロトさん


「お、はーくんじゃん〜やっほー」


こちらも声が低いが女性、夢叶ちゃん


「はーくん やっほー」


いつも物静かであまり喋らない紗月ちゃん


「こんばんは」


知的で好青年なTAKAさん


「こんばんは、はーくん」


いつも発狂したり笑ったり忙しい椛ノ樹


「あぁ!はーくん!」


そして、いつもみんなの中心にいる僕のお姉さん的な存在?の奈雛


「はーくん、いらっしゃい」


この六人が、いつも僕と仲良くしてくれている友達。


あ、自己紹介が遅れました。僕は白尾凱斗、ネットではnumberという名前で配信してる中学三年生


はーくんというあだ名は昔、「はくあ」という名前で活動している時につけてもらったものだ。


配信は中学一年の時にただの暇つぶしに始めて、もう二年半になる。

この六人は二年くらいの付き合いだ。




「はーくん?はーくん?おーい!」


おっと自分の紹介で喋るのて忘れていた。


「あ、はい!どうしたの!」


少し慌てて言うと奈雛が


「どうしたの?じゃないよ!はーくん、今度の七北田祭り行かない?」


七北田祭りは宮城のお祭りで、奈雛は宮城に住んでる。


「僕はいけるか分かんないな〜正直リア凸とかしたくないし...」


呟くように言うと奈雛が


「ん?なんか言った?」


つい本音が出てしまい焦って訂正する


「いや何でもないよ!そうだタロトさんも行くんでしょ?」


アスタロトさんは宮城にいる祖母の家に親と帰省したついでに祭りに来るらしい


「そうだねー、奈雛ちゃんとか夢叶ちゃんと会いたいしw」


少しニヤニヤしていて少しみんな引いていたがこれが通常運転だ


それはさて置き、リアルの僕は友達などはおらず、幼馴染が一人いるだけの重いオーラを漂わせた空気ような存在だ。


こんな僕がリア凸なんてしたら絶対幻滅される。

でも、僕はこんな自分を卒業したいと思ってる。

そのためにも、友達の作り方をから学ぼうと思う。


そしてこれは、そんな僕が陰キャを卒業するために多くを学ぶ物語。


まずはこれまでの経緯の話から始めよう。









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