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掌編小説集1 (1話~50話)

異様

作者: 蹴沢缶九郎

「警部、これは一体どういう事でしょう。」


新人の刑事はベテランの警部に聞いた。


「私もこの仕事は長いが、全くもって不可解だ。」


その事件現場は異様だった。弾痕のある数十名の遺体。その遺体にはそれぞれ拳銃が握られていた。


遡る事、数時間前…。


標的に銃口を向けた殺し屋Aが言った。


「おとなしく拳銃を捨てて、手を上げろ。」


「くそ、ここまでか…。」


標的となった男は、諦めて拳銃を捨てようとした、その時、


「おーっと、そこまでだ。おとなしく拳銃を捨てて、手を上げろ。」


いつの間にか現れた殺し屋Bが殺し屋Aに銃口を向け立っていた。


「くそ、ここまでか…。」


殺し屋Aは諦めて拳銃を捨てようとした、その時、


「おーっと、そこまでだ。おとなしく拳銃を捨てて、手を上げろ。」


いつの間にか現れた殺し屋Cが殺し屋Bに銃口を向け立っていた。


「くそ、ここまでか…。」


殺し屋Bは諦めて拳銃を捨てようとした、その時、


「おーっと、そこまでだ。おとなしく拳銃を捨てて、手を上げろ。」


いつの間にか現れた殺し屋Dが殺し屋Cに…。


殺し屋Z、すなわち殺し屋Aに標的にされていた男が提案した。


「皆さん、せーので一斉に引き金を引くというのはどうでしょう?」


「お、それは名案だ。」


殺し屋Hが言う。


「うん、意義なし。」


と殺し屋Pや他の殺し屋達もその提案に賛成した。


「じゃあいきますよ、せーの…」

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