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プロローグ
ある少年は言う。
『私は化け物だ!私に居場所など無い!』
それに対し、ある少女は言った。
『ボクが貴方の居場所になる!』
ある者は言った。
『俺か?おれは正義の味方気取りの悪者さ』
ある少年は言う。
『自分より強い奴は誰だ?女子供だろうと容赦はしねぇぜ?』
ある者は言う。
『俺?弱いぜ?誰よりも弱く誰よりも強い軸のない人間だ』
ある少年は言う。
『俺様に構うんじゃねェ!、俺様は狼だ。何処にも属さず、狙ッた獲物は逃がさねェ、ただ一匹で生きる銀狼だ』
ある少女は言う。
『ワタシは構うよ!一人で生きるなんて淋しいもん!』
ある者は言う。
『お前は集団の楽しさを知らないだけだ。安心しろ、俺が楽しい集団生活を送らせてやる』
そしてある者は言う。
『お前等全員、生徒会役員に任命する!』
こうして物語は時を刻む。