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これからの人生

今の私はリリティア・シャンベル

でも前の人生では桐絵(きりえ) 彩弥(あやび)だった

ずっと画家として人生を(あゆ)んできた

それなのに私の人生はあっけなく終わった。



(あの絵を完成させたかったんだけどなぁ)



私が暮らしていた家に今でもあの途中の絵

もしあったなら誰かが完成させてほしい

未完成(みかんせい)のままじゃ可哀想(かわいそう)だから。




(ん?ちょっとまって....?


なにも今の私に描けないわけじゃない)




今の私は二度の人生を生きている

そう、生きてるのだ!

前の人生での技術を忘れたわけじゃない

今でも描けるのでは!?



(そうと決まったらさっそく準備しないと....!)



屋敷中(やしきじゅう)け回り

キャンバスと絵の具を探し続けた。


キャンバスは丈夫(じょうぶ)に作られた布のことで

絵の具で描くのに最適(さいてき)

通常のキャンバスなら普通の絵の具

初心者(しょしんしゃ)向けなやり方だが

この身体での私の実力を確かめたい。




「あ、あの!」



廊下を掃除しているメイドにたずねてみる

この屋敷(やしき)に私より長くいるメイドに

聞いてみるのが早いし、なにより........。



(早く絵を描きたい...!!!)



今の私の心は興奮状態(こうふんじょうたい)であった。




「どうしたのですか?リリお嬢様」



メイドはしゃがみこみ優しい笑顔で聞いてきた

この屋敷(やしき)の人達は父様と母様ももちろん

メイドや執事(しつじ)騎士(きし)達みんな

両親と同じぐらい優しい

本当に私は(めぐ)まれたところに転生したらしい



「えっと、キャンバスと絵の具はどこですか?」



キャンバスと絵の具と聞いた瞬間(しゅんかん)

メイドは困った顔をして申し訳なさそうに言った。



「すみませんリリお嬢様


キャンバスと絵の具はこの屋敷(やしき)にはないのです.....」




そう、まさかの屋敷(やしき)にはなかったのだ

私はそれがショックでポカーンとなってしまった。



「ほ、本当に申し訳ございません!!」



メイドは申し訳なく思ったのか

私に頭を下げた。



「い、いいんですよ


ないなら仕方ないですし......」



口ではそう言えるが

ないのが本当に心が落ち込む

だがメイドが悪いわけではないし

それは表にださないようにした。



「掃除の邪魔してごめんなさい


私はこれで失礼しますね」



メイドに気を使わせたら悪いと思い

最後は笑顔で笑った

それで私は自分の部屋へと戻った。

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