転生前の私
私の名前は桐絵 彩弥
今年で35になる独身 女だ
私の人生は全て“絵”に捧げた
これでも有名になってきた画家なので
いまでもこれからも私の人生は
私が描く“絵”に捧げ続けていくつもりだ
両親には悪いが私は“絵”に集中していきたい
だから独身を貫いていく。
まだまだ私の画家人生はこれからだ
歴史に名を残すまで
寿命が終わるまで
私は私のセカイを描き続ける。
そう、思っていたのに.............。
「まさか絵の具がきれるとはなぁ.....」
コンクールのために徹夜までして
描き続けていたが絵の具がきれ
きれた絵の具を買い出しに外にでていた。
(にしても久々な外だなぁ太陽が眩しい)
そんな呑気に歩いていると.........。
グ サ ッ !
「......ぇ...?」
急に背中が衝撃とともに熱くなり
徐々に痛みがはしった。
そこで刺されたんだと実感する。
「キャー!!」
「な、なんだ!!?」
私が刺されてから周囲がザワつく
悲鳴をあげる声が頭に響く
騒ぎにかけつけた警察官が
私を刺した男を捕らえる。
私になんの恨みがあったのかわからない
誰でもよかったかもしれない
怒りと悔しさもあるなか
頭の中で両親の顔、友達の顔が浮かんだ
(あー....これが走馬灯ってやつか)
これから死ぬかもしれないのに
いや死ぬことがわかっているから
妙に冷静でいられた
でも一つだけ心残りがある。
(あの絵を、完成させたかったなぁ........)
そこで私は意識を失った
深い眠りに落ちたのだ
暗い真っ黒な世界へと.........。
そんななか誰かの声がした。
「本当に可愛わね〜」
女性の声がした
でも知らない人の声だ。
「尊く天使みたいだ!」
今度は男性の声?
この人も知らない声だな
でも、なぜだろう
なぜか安心して暖かい。
そして目をあけてみると...........。
「うぅ.........ん?」
目を開けるとそこには
知らない女性の顔に男性の顔。
(美女と美男だな〜.........)
あたりを見渡そうと横を見ると
そこには鏡に映った赤ん坊がいた。
(この子も女性に似て美人だなぁ........)
つい顔が緩んだ
でもおかしなことに
私が表情を動かすと同時に
赤ん坊の表情も動いた。
(あ、あれ...?)
確認のため手を動かすと
赤ん坊の手も動いた。
顔に汗がつたうのがわかる
わかっているこれは非現実的すぎることは
だけど間違いなくこれは現実だ
そしてある考えにいたる。
(これってもしかして.....“転生”、ってやつでは?)
あまりのことに戸惑い
叫んでしまった。
(嘘でしょーー!!!??)




