犬系彼女はときどき狼彼氏!?
こんにちは。水無月 宇宙です。
本作品を選んでくださり、ありがとうございます。
この作品を読んでくださる人に、少しでも楽しんでいただけたら嬉しいです。
なぁ、聞いてくれへん?
俺には馬鹿可愛い彼女がおるんよ~。
寂しがり屋で、甘えん坊で、素直で、とにかく可愛い!
まあ、本人は「僕が彼氏だもんっ」とか言っとるけど。
いや、無理。咲久はどー考えても彼女やん。
とまあ、そんな可愛い咲久くんなんですがっ!!
聞いてくださいよ!
この間さあ、俺の彼女が俺の彼氏になったんだよね…。
衝撃。てかショック。
あの日のこと、最初から話すわ…。
あの日、俺は一日中友達と遊びに行ったんや。
前から約束しとった、買い物に行った。
なんでも、彼女の誕生日がもうすぐらしくて、プレゼントを一緒に選びに行ったんよね。
夕飯もその友達と食べて、八時くらいに咲久の待つ我が家へ帰宅した。
そうしたらな、いつもはおらんのに、玄関に咲久が立っとったんよ。
びっくりして、思わず立ち止まったら、咲久に腕を引っ張られて――――
「僕がずっと黙って見てると思ったの、明希くん?」
「え…ちょ…咲久……?」
「最近よく遊びに行くし、僕が話しかけてもちょっとそっけないし、全然構ってくれないじゃん」
むくれた咲久も可愛えなぁ。
「え、そう?自覚無いんやけど…」
「嘘でしょ。今日だってずっと遊びに行ってたじゃん」
「あ…それは、ごめん、けど、そっけないとか……」
「昨日ずっと仕事してて構ってくれなかった!返事も適当だったし!」
「え……ごめん。覚えてへんわ…わっ!?」
一瞬何が起きたんか分らんかった。
何故か俺は咲久に押し倒されていた。
ふかふかのソファに沈む俺の上に、咲久はまたがるように乗っかった。
「ばか。僕、さみしかったんだよ?」
ちょっと涙目になってる咲久は、天使中の天使だった。
てかなに、この体勢。
なにこの展開。
え、可愛い。可愛すぎる。
「ごめん…あの、ちょっと離してくれへん…?」
この状況になってもなお、俺はまだ咲久が彼氏なんてありえない、なんて思っていた。
そう、信じてたのに…!
「やだ。さみしかったから…」
可愛いの中になんか紛れてるような…。
咲久は今まで俺が見たことのない顔で、にやっと笑った。
「咲久……?」
「今からいっぱい構ってね?」
ってことなんですよっ!!
その後俺がどうなったかは、まあ、うん、想像にお任せするわ。
俺の可愛い可愛い咲久が…。
彼氏…。嘘やろ…。
まぁ、そういうことがあったので、俺、決めたんよ!
もう、咲久にさみしい思いはさせへん。
もう二度と、咲久を俺の彼氏になんかさせへん!ってな!
ほんまに!
咲久、これからも俺の「彼女」でいてな?
最後までお読みいただきありがとうございました。
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初めてちゃんとBL書こうとして書いたので、謎作です。
これからも、いろいろなジャンルに挑戦していきたいです!
それではまた!!他の作品も読んでくださると嬉しいです!