プロローグ
執筆未経験です。
拙い文章、矛盾等ありましたら優しく指摘していただければ幸いです。
優しくお願いしますね!
――どうしてこうなった。
そう心の中で呟いて、目の前の壁を見る。
まるで雪で出来ているかのように錯覚するほど真っ白で綺麗な壁。
その壁を赤色に汚しながら横たわる黒髪の少女が見える。
俺──ヨミは几帳面な性格なので、真っ白で綺麗な壁をが汚れてたらきっと気になるし、加えて思ったことは口に出てしまう性格なので、きっとそうなった原因である少女を怒っていただろう。──本来ならば
そうしない理由は、少女が幼いからでもなく、気分がいいからというわけでもない。
──『怒れない』のだ。なぜなら
少女は既に『死んでいる』から。
「──おいおい、俺を無視すんなよなぁおい。寂しいだろぉ?」
人を馬鹿にしたような耳障りな声が右から聞こえる。ヨミはその声に一呼吸おいてゆっくりと振り向く。そこには緑色の髪の男が出口を塞ぐように立っていた。少女を殺した忌まわしき男が。
「俺は幸せになる。」
「あぁ?」
男の訝し気な視線を浴びながら言葉を続ける
「俺は世界一幸せになる。──だから」
「こんなバッドエンドはリセットして──次は絶対俺が救ってみせる。」
「なぁにいってんだぁ?てめえの大好きな妹ちゃんはもう死んだんだよ。次なんざぁねぇんだよ。意味わかんねぇ奴だなぁ。きもいからさっさと──死ね」
その瞬間、──ヨミは首を大きく切り裂かれた。