表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
10/23

間章2 勇者が視た風情の無いスキル

 ──────コテンパン。

 そう表現しましたが、実際は一苦労しました。

 なにせ、フィクションさんは腐ってもリッチ。アンデットの頂点に立つ王。

 ()()()()()()()()()()()()()()


 彼は──無償で青白い閃光を、弾として高速に放つ。

 その数……百もくだらない。

 石ころより小さな粒から加速していくに連れ、極大になっていく。

 最後はクレーターを作るのだ。

 ──さながら大海の波のごとく。

 うねりながら弾けながら、恐ろしい勢いで飲み込んでいく。


 それだけではない──フィクションさんの詠唱──

「──ショロトル ショロトル いでよ! 我が不死の軍勢!!!!」

により、アンデット(使い魔)が召喚される。


 これがまあ厄介なもので。

骨のコウモリボーンバットさんは無数の軍勢となし、一斉に逃げ場を塞いでいく。

 特に厄介だったアンデットは、あの騎士さんでしょう。なにせ、不意打ちだったけどもわたくしを叩きつけたのですから。

 ()()()()()()()──重厚な黒鎧を身につけた長身の騎士が。

 お供のアンデットの獅子さんと攻撃を仕掛ける。


 ──なるほど。世界でも十指に入る実力者……というのは、あながち間違いでもないようで。

 ですが──()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 なぜなら─────ダンジョンを運営するための動力源の方向に進むと、()()()()()()()()()()()()

 …こんなあからさまだと、看板されますよ……

 わたくしはフィクションさんの反応を元に、攻撃を避けながら動力源へ進み。

 フィクションさんの動揺が激しかった壁を壊すと───そこは外に繋がっていました。

 藍色に染まる夜──白銀に光る月の下に。

 広大な面積を誇る菜園が、煉瓦でぐるりと囲われている。その中には、五センチ程の小さな花弁の青い花が咲き乱れていた。


 わたくしがそこを踏み敷いた途端──フィクションさんの顔が怒りに染まる。

 かと思えば、己の死の閃光を抑え──ユーウェンに下がるよう命じる。

 そして──

「──神々から使役されし炎の銃火器よ、今こそ炎炎の蛇と化し、我が敵を束縛せよ!! シウコアトル!!!」

 ()()()()()()

 ────その瞬間

 わたくしは勝利を確信した。


 ……さて、諸君。ここまで一つ、疑問はありませんでしたか? この世界の法則を知らずとも、子供でさえ分かる矛盾が。

 ──そう、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 ここまでくれば、もうお分かりだろう。

 ────混沌神様から、翻訳スキル(言語を翻訳する能力)を与えられていたことに。

 そうでなければ矛盾してしまう。混沌神は邪神様に妨害されてもなお、()()()()()()()()()()()()のです。


 では──ここからもう少し踏み込んでみよう。

 シウコアトル……この言葉に聞き覚えがないだろうか?

 シウコアトルとは、アステカ神話に登場する炎の蛇。戦のウィツィロポチトリがシウコアトルを武器として戦った逸話があり──

 メキシコで発明されたアサルトライフルの名前に採用されましたもの。


 また──ユーウェンさんもそうでして。

 アーサー王伝説に登場する獅子の騎士──ユーウェンと酷似している。

 よく見れば、フィクションさんだってそう。

 ただの単語の羅列ではなく、英語で”架空”、”虚構”という意味を持つ。……何が架空で虚構なのかは知りませんが。


 兎にも角にも。どうやら──()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()沿()()()()()()()()()()()


 ──あ、すなわち──ッ!?

 ()()()()()()()()────!!

 ジークフリートという騎士の弱点は、背中だと分かり!?

 モリアーティという数学教授が、これから起きる犯人だと分かり!?

 死霊魔法の詠唱は、アステカ神話モチーフだと分かり!?





 ────()()()()()()()()()()()()()()()。蘇生薬を作り上げたが神の怒りを買い──そして、天罰が下る(死ぬ)…というのも分かる。


 ……なんと風情の無い(チート)スキルなのか。

 つまらない。未来が分かるのは…本当につまらない。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ