凍結都市
『凍結都市』
「この雪は、いったい、いつまで続くの? このままだと、東京が凍りついてしまう!」
二〇××年、一月。昨年の末から日本各地で降り出した雪は、全国に雪害をもたらしていた。なかでも首都、東京の被害は深刻だった。
東京は、もともと雪への対策が充分ではない。
この自然災害に際して、気象庁本庁、広報課の職員である尾坂恵子は、もと気象庁職員の二方耕一と協力して、関東地方に被害をもたらした豪雪への対処に奔走することになる。
首都圏において、まず最初に雪のダメージを受けたのは、鉄道だった。鉄道の運営会社は雪に対し、鉄道員を動員して人力で線路の除雪を続けたが、二週間程で対応できなくなる。
続いて、首都圏の高速道路がダウンする。高速道路の運営会社は、高速道路上に積もる雪を除雪しきれなくなり、最初は短い区間から、最後には全面封鎖してしまう。
交通網が機能しなくなり、物流が停滞したことで、関東の各都市で、物資不足が始まる。(地方の都市は、そこまでひどくなかった)
この危機的な状況に、恵子は、いますぐに被害をくいとめるなにか有効な対策をとるべきだ、と考えなしに行動しようとする。
だが、しかし……。
「この雪は、いったい、いつまで続くの? このままだと、東京が凍りついてしまう!」
二〇××年、一月。昨年の末から日本各地で降り出した雪は、全国に雪害をもたらしていた。なかでも首都、東京の被害は深刻だった。
東京は、もともと雪への対策が充分ではない。
この自然災害に際して、気象庁本庁、広報課の職員である尾坂恵子は、もと気象庁職員の二方耕一と協力して、関東地方に被害をもたらした豪雪への対処に奔走することになる。
首都圏において、まず最初に雪のダメージを受けたのは、鉄道だった。鉄道の運営会社は雪に対し、鉄道員を動員して人力で線路の除雪を続けたが、二週間程で対応できなくなる。
続いて、首都圏の高速道路がダウンする。高速道路の運営会社は、高速道路上に積もる雪を除雪しきれなくなり、最初は短い区間から、最後には全面封鎖してしまう。
交通網が機能しなくなり、物流が停滞したことで、関東の各都市で、物資不足が始まる。(地方の都市は、そこまでひどくなかった)
この危機的な状況に、恵子は、いますぐに被害をくいとめるなにか有効な対策をとるべきだ、と考えなしに行動しようとする。
だが、しかし……。