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カタチなきセカイへ  作者: ツカサマコト
前章
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追憶の記憶


 何気ない日々を過ごしている男女だが、


 どうやら人というより自分自身も嫌いで、

 人との関わりが苦手なネガティブ的な思考があり、

 少し暗めの『カレ』は、

 何気なく、目の前のことだけを考え、

 ただ過ぎていく日々を過ごしているという感じだった。


 そんなカレとは真逆のようなポジティブ的な思考で、

 明るめの『カノジョ』は、

 どこか先も見ていて色々なことを見透かしているような感じで過ごしていた。


 性格を見ると光と影そんな感じの二人だが、

 お互いに別々だが仕事をしていて、

 カレにはカノジョが、そしてカノジョにはカレがいる。


 それだけで、はたから見れば、

 すごく良い人生を過ごせているといえるだろう。


 カレは、これからも当たり前のように

 この何気ない日々が続いていけばと

 そう思っていつものように日常を過ごしていた……。


 そんなカレとカノジョとの出会いだが……。



――彼が高校3年生の時


 『デジタル研究部』という部活動に

 彼女が新入生で1年生として入ってきたことが最初だろうか。

 いわゆる、後輩というやつだ。


 デジタル研究部。通称『デジ研』や『D研』と呼ばれているが、

 デジタル的な研究という事で主にコンピューターの研究活動をする部活で、

 研究ということで幅広くできる部活動になっている。


 主に活動内容は大きく2つに分かれる。


 1つは部員の大半が目当てにしているゲームを対戦するのを楽しめる

 『エレクトロニック・スポーツ』いわゆる『eスポーツ』と呼ばれたゲームなどを

 スポーツのように取り組み、プレイヤー側として研究すること。

 ゲーム好きの高校生にはもってこいの部活動だろう。


 ゲームは遊びとも言えるが近年ではエンターテイメントショーとして、

 音楽ライブのように多くの人を集客するコンテンツにもなっている。


 部活動という事で活動報告としてプレイ動画や実況動画などを撮影して、

 学内ホームページにある部活のサイトに公開をするようなことを行っている。


 もう1つは製作関連の活動だ。

 プログラミングなども近年では小学生でも当たり前にやる時代になり、

 色々な技術革命が起こっているだけに高校生の部活とは言え多くの人が、

 もちろんプログラミングを使ったアプリやロボット作成など、

 プログラミング関連にも挑戦している。


 彼女は彼と同じでプログラミングの活動するグループの方だったが、

 部活をきっかけに急接近……とは行かず、

 この時はまだ、ただ遠くから見ているくらいで、

 同じ部活とは言え、あまり直接的な接点もなかった。


 それに高校3年生ということもあり、


 真面目に高校3年間を地味に過ごしてきた彼は、

 学校から推薦枠をもらっていたので、すぐに受験に向けての勉強も始めていて、

 夏が近づいた頃には部活動に参加することもなかったからだ。




【次話】 刹那の残像


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