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カタチなきセカイへ  作者: ツカサマコト
前章
2/36

幻影


 ……。


 「あつい……。のどがかわいたなぁ……」


 そうつぶやきながらリビングを抜け、

 寝ぼけまなこでキッチンへ向かう小さく幼い男の子。


 見た目は、まだ幼稚園の園児といった所だろうか。


 そんな幼い男の子は、

 どうやら飲み物を求めて、キッチンの方へ向かっているようだ。


 キッチンの冷蔵庫が男の子から見えると、

 男の子は足早に冷蔵庫へ向かって駆け寄る。


 そして冷蔵庫にたどり着いた男の子は、

 冷蔵庫を開けて冷蔵庫から飲み物を取り出した。


 そうとう、のどが渇いていたのか。

 グビグビと男の子は勢いよく飲み物を飲む。


 男の子は飲み物を飲み終えると、

 のどを潤して満足したのか気分よさそうに元の部屋へ戻ろうと、

 また足早に来た通路を戻ろうとした……その時……。


 「いたっ」


 男の子は何かにつまづいて大きく転倒して、

 うつ伏せに倒れこんでしまった。


 何につまづいたのかは、男の子は分からなかったが、

 その時にでた男の子の声と音に何かが反応して、

 何か遠くの方で別の物音が聞こえた。


 男の子は物音が気になり注意して耳をすますと、

 ものすごい勢いで誰かが、こちらに近づいてくるような足音のようだ。


 足音が男の子の方へどんどん近づいて来る……。

 そして、男の子の近くでピタッと足音が止まった。


 そう思った時、うつ伏せに倒れている男の子はなぜか、

 うつ伏せから仰向けにひっくり返された。


 ひっくり返され、

 仰向けになった男の子の今度は両肩に足の膝が乗っかてくると、


 そのまま男の子を仰向けで固定するように馬乗りで、

 格闘技のマウントを取るような状態になった。


 馬乗りになったことで、

 男の子の視界に近づいて来た人の顔がうっすらと見える……。


 『えっ!』


 男の子はすごく驚いた表情を浮かべた。

 それもそのはずだ。家にいたから両親かと思っていたが、

 見たこともない男の人が男の子の瞳には映っていたからだ。


 その男の人と男の子の目が合うと男の人は、

 僕を足で固定したまま、

 両手を振りかぶり僕の顔に向けて、

 大きく振り下ろそうとする……。





【次話】 ユメと日常

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