e-^+\*e: 05 魔王
エヴァ、面白い。
二十六日、新劇、放送。
ネットニュース、見た。
サイト、リンク、下。
https://av.watch.impress.co.jp/docs/news/1271/294/index.html
片言、やってみた。
にのまえ は
りゅう の ちから を てに いれた
龍の力。
俺の厨二心を絶妙にくすぐる。
どうせ手に入れたんなら使ってみたいよn……
ひゅうううぅぅぅぅぅーーーーーーーーー……
ドッッッッッッッッッッシイイィィィン!!!!
耳が張り裂ける様に痛い。
異常なまでの音を立ててやって来たのは……
THE・村人Aってなかんじをした青年だった。
「我が名は:EKAREXE06091705。
第一始祖民族を統べる者。
即ち、我こそ魔王なり!」
名乗りなんて関係無いとばかりに侵入者を捕らえようとした兵を、バッサバッサとなぎ倒しながらの豪快な名乗りだったが、そんな事より重要な事が二つある。
一つは彼の名前。EKREXE06091705、おかしいと思わないだろうか。
俺はその名前を聞き、ある言葉を思い浮かべた。
"識別番号"という言葉を。
二つ目は第一始祖民族という言葉。
第一始祖民族とは、ヒトにとって都合の悪い存在だ。
圧倒的な力を持ち、進化する種族。
そして、当初の昇華計画において神へと至るために創られた存在。
ヒトはその都合の悪い事実を封じ込めようと、魔族というレッテルを貼り、禁忌を犯したと言って排除を始めた。
第一始祖民族とはそういう存在だ。
却説、この様に第一始祖民族とヒトは敵対関係にある。
その王が来たとなれば、考えられる目的は三つ。
侵略、勧誘、殺害。
侵略は、そのまんまこの国を攻めに来たという可能性。
勧誘は、大きな力を持つ勇者ーーつまり俺だなーーを自陣に引き込もうとしてるという可能性。
殺害は、脅威となりうる俺を早期に殺しに来たという可能性。
しかし、恐らく俺は彼と戦闘になるだろう。
その時のために、龍の力を使えるようになっておきたい。
キィィーーーン!
唐突に響いたその音を皮切りに、自分の周囲が動かなくなる。
目の前の空間に罅が入り、其処から何かが出てくる。
それが龍、つまり龍神なのだが今はまだそれを知らない一はこう言う。
「龍?」
「ククク……アハハハハハハ!!!!!!!!
そうか、キミは+\`]と記憶が繋がってないのか。
ボクは龍。龍神って言った方が良いかな?」
「龍…神……!?」
「そう。キミと同じ神さ。最も、ボクの方が格は上だけどね。」
「俺が……神だと?」
真実を知らされる一。
普通こーゆーのはクライマックスの手前辺りでやるものだが、若干九話目にして直ぐに明かされる秘密。
やっすい秘密だなぁ。さくしゃ
「おや、知らなかったのかい?
まぁ、昇華したのは?だけだからね。」
「カヲル君…。カヲル君が何を言っているのかわからないよ。」
「エ○゛ァ!?」
「しょうがないだろ言ってみたかったんだから。」
口では冗句を言いつつ、あることに行き着く。
矢張り彼も……
「そう、ボクも。
君と同じ連れ去られた人間、転生者さ。
なぁんてね。パロディはこの辺にしといて、残念ながらボクは転生者では無い。
産まれながらにして孤独の、只の神さ。」
産まれながらにして孤独、と彼は言った。それがどんなものかは分からない。
ってか、そんな事より心読まれた!?
「そんな事ってなんだい?
ってか、彼じゃ無いんだけど……ボソッ」
「?彼じゃ無い?」
「いや、何でも無いよ。」
「そう言えば、何で時を止めてまで此処に?」
「キミの体じゃ七次元時空には耐えられないからね。」
「それも聞きたかったんですけど、今聞いたのはここに来た目的……というか、理由ですね。」
「あぁ、それなら龍の力の使い方を教えに来たんだよ。」