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スキル:クズ殺しで無双出来るってどういうことですか?  作者: にのまえはじめ
三周年記念
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クズ殺し3周年記念 IF 共闘 リライト7

短め(1878字)

……これにて破壊された足は三本。

トール・ゼルドの一本。

国軍騎士隊の一本。

そして今の、仮称ナナシの一本。

◯◯●

●●◯

残るは三本。

一般に、自立するに必要な接地点の数は三点であると言われる。

足であれば三本あれば容易に自立可能、ということだ。

逆に、残り一本を破壊すれば自立は不可能である。


まぁここまで足が減ってしまっては、別に足を破壊しなくとも、バランスを崩壊させてしまえばもう自立は出来ないのであるが。


……それを証明するように。

魔王によって発動される"重力魔法"。


怪物周囲"だけ"が、異常な重力下に晒される。

通常、地球と同様の1Gの重力が、その瞬間に実に10倍、10Gの重力へと変貌を遂げる。


"重力"というのは、

世の中において些かばかり"特殊"な力だ。


普通、質量の大きい……つまり"重い"物ほど動かすのは難しい。

もしも同じ大きさの力で、

鳥の羽一枚と鋼板一枚を動かしたならば、

鳥の羽は素早く、鋼板はゆっくりと動くはずである。

だが。

事此処に於いて、"力"が"重力"であるならば話は異なる。

空気抵抗を無視するのであれば、

両者は等しい(おなじ)速度(スピード)で。

両者は等しい(おなじ)加速度で。

故に両者は"等しい距離"を"等しい時間"で落下していく。


重力。

母なる大地に満ち満ち、この惑星(ほし)に立っているならば、否、この宇宙に存在するならば誰一人として感じぬことは無いだろう最も身近で不可思議な力。

にも関わらず、古代ギリシア、偉大なる哲学者アリストテレスの時代から、アイザック・ニュートン、アルバート・アインシュタイン、無数の天才達と共に実に二千年以上の時を経てなお、未だ全容の掴めぬ複雑奇怪極まりない力。


宇宙誕生からわずか

0 . 000 000 000 000 01クエクト秒 での生誕。

以来一時たりとも欠けること無く、"四つの力"の一つとしてこの宇宙を構成している重力。


その不可思議さはニュートンの特別号とかを読んでいただくとして。


大事なのは、重いものでも軽いものでも"一律に"同じ加速度がかかる、ということだ。

本来重いものの方が動かしづらい訳だから、これはつまり、

"重ければ重いほど大きな力がかかる"のだ。


眼の前の、ばかでかい怪物は、果たしてどれだけ"重い"のか。



急激に変わる視点。

泳いでいた時、高波に気付かずに岩礁に叩きつけられた様な、視界が回りぐちゃぐちゃと変化して何が起こったか分からなくなる、あれ。


にのまえは考えた。

地面が揺れた……んじゃないかと思う。

数メートル、上へ跳ね上げられた。

視界はぐわんぐわん歪んでいるが、それでも分かるぐらい。木々が、土が、人が、皆一様に宙に舞っている。

それに隠れて分かりづらいが、大地が、地面が、メートル単位で上下している。

だからきっと、

怪物が地面に叩きつけられた時の、

柔らかい土の地面でも吸収しきれぬような衝撃で、

揺れって言って良いのかわからないくらい地面が大きく揺れて、

それできっと俺達は跳ね上げられたんだと思う。


……全長200m。

人の丸まった様な形をした怪物は、

ざっと考えて単純計算で48万トンという膨大な質量。

足の欠損、人体との違いを考えても十万トンは下るまい。


その十倍。

百万トン、つまりはきっちり1メガトン。


それが、足の長さが大体50mくらいはあるとして、50m落下するわけだから490GJ。


ギガジュールなんて単位を日常で見かけることはほぼ無いわけだから分からないが、このくらいは起きてもおかしくないんじゃ無かろうか。


証拠に、地面には自立を許されず倒れる怪物。

とは言ってもその体躯のせいで、宙に浮いている自分が地面に倒れる怪物を見上げる奇妙な状態であるが。


つまるところ……

魔王の攻撃は成功した、ということである。


つまり、ここからは

本体タコ殴り☆Party Time

であるのだが、その前に。


にのまえが、周囲の人間を魔力によって浮きとどまらせ、ゆっくりと着地させていく。

にのまえの力の届かない所はナナシが同様に。

それによって全員が無事着地する。


さて、本体タコ殴り☆Party Timeを始めたい所であるが、

ゼルドは消耗していて攻撃できず。

ナナシはタゲ貰ってるので防御重視。

国軍は、足なら兎も角本体のサイズを前に威力不足が過ぎる。

魔王は余力があるが、見に周っているし。


仕事を出来そうなのはただ一つ、此処までろくすっぽ活躍のないNWCだけである。


……活躍が無かったと言っても、何もしていなかった訳では無い。

"何があろうと"敵をぶちのめすための、

凶悪極悪な最終兵器を準備していたのだ。


……時を遡って彼らの行動を覗いてみよう。


☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

これ、大本で

そこへ魔王が"重力魔法"によって攻撃を行うと、そのバランスはいとも容易く崩壊した。

だけなんだぜ……?



補足・蛇足


クエクト秒

 SI接頭辞がふえたよ!やったねたえちゃん!

 一昨年('22)に追加された新参者

 1クエクト秒=10^-30秒

 0.0000....00001秒

  ↑0が29個(小数点以下)


ざっと考えて単純計算で

 人が丸まった時の全長を1mとして考えれば、

 成人男性で恐らく60kg程度、その200倍の大きさがある事になる。

 ここで重さは60×200=12000、とはならない。

 重量は体積に比例し、体積はタテ×ヨコ×高さだ。

 そのどれもが200倍ということは、

 60kg×200³=4億8千万kg=48万t


490GJ

 1メガトン=1ギガキログラム

 という頭をかしい換算をして、

 U=mghで

 m[kg]×a[m/s²]×h[m]=U[J]

 1G[kg]×9.8[m/s²]×50[m]=490G[J]

 ぶっちゃけ計算してビビったけど

 火力発電所10分くらいのエネルギーって聞いて火力発電所スゲーっておもいました。まる。

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