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スキル:クズ殺しで無双出来るってどういうことですか?  作者: にのまえはじめ
三周年記念
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クズ殺し3周年記念 IF 共闘 リライト1

流石に酷いと思ったので書き直します。

内容は大きくは変わらないはずです。


大幅加筆修正!やったね!

(たぶん)春休みの9日間、2000字前後を"目安"に毎日投稿します。というかもう予約投稿しました。

お楽しみいただけますと幸いです。


1349字->計20000字なので約15倍希釈です。

世の中に奇妙なものは数多く存在する。

その内でも飛びッ切りに奇妙なものが、()()の眼前に堂々たる雄姿を顕していた。


☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆


NWCという組織において、その最上に位置する一であるが、すべき仕事というのは驚く程少ない。

基本的に、組織の指揮管轄を直下の部下へ委ねているので、

「これやっていい?」

「いいよー」

というやり取りをするのが、唯一と言って差し支えない仕事らしい仕事である。羨ましい。


恒星が、天上の頂きへ上らんとする昼前。

一は少し早めの昼食の後、のんびりとした空気と昼の陽気、食後の血糖値の上昇に伴う微睡みの最中にあった。


執務室の長椅子(カウチ)に横たわると、ブランケットを手に取って包まった。

重い瞼に抗うこと無く、その望むがままに目を閉じる。


仕事らしい仕事の無い一は、昼間っぱらから眠りに着こうとしていた。羨ましい。


然し乍ら。

そうは問屋が卸さない、という奴である。

読者諸兄姉も盆休み夏休みが終わって久しい方が多いだろう。

※注 時候は気にしないで下さい。

   書いた時は9月初旬でした。

なんなら有給使い切って風邪を引けない同士も居るのでは無いだろうか。

故に、今ここで夏休みらしい行動など許す訳には行かないのである。


彼の安穏をぶち壊すように、カッカッカッ、と。

靴、というよりは靴底の金属板が大理石へとぶつかり、音を立てる。

妙に急いていると云うか、"走っている"様な足音である。

その音は徐々に大きくなり……

即ち音源は此方へと近付いて来ている。

やがて部屋の前で足音は止まる。

止まるや否や、即座に木の扉からコンコンコン、というノック音が響く。

些か乱暴に、それは紳士的な"ノック"という言葉を用いるよりも、"叩きつける"と言った方が良いような音であった。


龍の細工が施されたその大きな木の扉は、その作成者である仮称ナナシの趣向が散りばめられている。

彼女曰く、"この建物で一番うまくできた箇所"らしい。

他方一も、この重厚な木の扉をいたく気に入っていた。

彼曰く、"ノック音がめっちゃ良い音"らしい。


その"めっちゃ良い音"で夢現から呼び戻された一は、然し些かばかりの不機嫌を腹に詰めて訪問者について推察する。


NWCからの定時連絡は夕方である。

とすると、訪問者はナナシさんだろうか。

あるいは、魔王が暇を持て余して訪ねて来たかもしれない。

ゼルド……は来ないか。


何れにせよ、開けてしまえば分かることだと思考を放棄し、一は「ほいよー」等と宣いながら扉を押し開けた。

と同時、部屋に入り込んで来たのは国軍……一が喚び出されたエレイア国軍の、制服から見るに騎士五番隊、表立った調査捜査を行う部隊の人間である。

若干の汗ばみ、紅潮した頬、そして肩で息をするその様子は、ここまで走って来たであろう事を強く訴える。


何の用だろうか、と一が考えるより早く、

「国軍騎士五番隊より早馬です。」

と男が名乗った。尤も、ゼェハァという息切れが混じって、こんなに明瞭な喋り方では無かったが。


「キカサ騎士爵より此方をと」

そう言いながら、男は一通の手紙を差し出す。


心臓をバクバクと鳴らし、頬を紅潮させながら渡す手紙……という書き方をすれば、まるで恋文の様だが、実際はそんな物では無い。

封筒を引き裂かれ、日の本に顕になったその手紙は、NWCと国軍との協定によって届けられた、依頼書である。

依頼書、とは云うもののその性質は報告書に近い。

詰まる所、何処其処に何某か出たからどうにかしてくれ、というのが其処に書かれている内容である。

今回の場合……国土西方、エレイア国の実に15%を占める巨大な森林郡、シュートルズ森林地帯に確認された"何か"が敵らししい。


にのまえが手紙を読んでいる間に、男は一通の封筒を用意し、手紙を読み終えたと見るやすぐさまそれを差し出した。


「こちらが資料となっております。」


息も整わぬまま差し出された封筒を確認する。

表面のW.I.N.グループのロゴが情報の信頼性を伝える。キカサ騎士爵から、と男が言っていた通り、裏面には彼の家紋が描かれている。

封筒の外面、いくつかの"最低限に近しい情報"を確認すると、にのまえは即座に封筒を破り開けた。


中身を見て、にのまえは憮然とした表情を浮かべる。


「正体不明、特性不明、弱点はおろかサイズすら不正確。

この写真一枚と座標が"資料"ねぇ。」


唯一と言って良い情報源。その写真に写るは怪物である。

一見しては、ヒトに似た外見の様に見える。

が、然し。

ほんの少しでも注意を傾けてみれば、それがヒトとはかけ離れた姿であることが明白である。


表面に並ぶ夥しい数の目。写真に映る範囲だけでも、ゆうに百は越えようと云う目、目、目。

鼻らしき構造体も同様、ずらりと並んでいる。その数は目と比べれば控えめだが、それでも両手足の指ではとても収まりそうにない。

胴体から六本、足の様な構造体が伸びる。

写真から正確なサイズを推定するのは難しいが、その太さは、見るからに十メートルは下らないだろう。


外形は丸まった様な形をしていて、まるでヒトが四つん這いになったようにも見える。

然し、ヒトとはまるで異なっていることは明確だ。

周辺の木々と比べることでありありと分かる、その大きさ。

針葉樹、実に20メートルは下るまいという、その木々が、まるで玩具の様に見える体躯。

100メートル、いや、200メートルはあろうという巨大雄大、そして奇妙なその姿。


「行くしか無ぇよなぁ……こりゃ。(にのまえ)」


迚も。迚も迚も。

重火器の一つすら埒外の技術(オーバーテクノロジー)であるこの世界で、国軍にはこの怪物は荷が重かろう。

そんなことを考え、眼の前で息を切らしている男を見ながら、にのまえは呟いた。

本当はW.I.N.グループも出したいけど本編でまだほぼ登場してないので出しませんでした。


書き直すに当たって調べたんですが、目は二つ鼻は一つ、なんて諺調べても出てこないんですよね。

同時に知った犬は西向き尾は東とかは出て来るのに。

何処で聞いたんだろう。


次回以降は毎日18:00の更新です。

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