連載四ヶ月記念 転生前編 SIDE:ARRHEIUS
SIDE:アレイウス
平凡な人間だったと思うし、そうでなかったとも思う。
自分が平凡か否かなんて、大体そんなもんじゃなかろうか。
一つ言えるのは、今この状況は少なくとも平凡じゃ無いと云う事。
目が覚めたら赤ちゃんになっていた。
しかも、地球では無い異世界で。
走馬灯の様に生前が思い返される。
地球で生きていた頃。
俺は良くあるブラック企業に勤めていた。
詐欺紛いの事もやっただろう。
この仕事で印象深く残っているのは、同世代の、親友に裏切られた人間……確かニノマエとか言ったかな……を慰めて商品を買わせた事、かな?
その後、俺が誰かの彼氏に似てたとかで俺似の男の彼氏に後ろから刺されたらしい。
驚くほど不幸な奴だったな。
散々こき使われて……
そうだ!
なんかクラッと来て、倒れたんだ。
で?
目が覚めてこれ?
俺、もしかして死んだ?
っつーか、これ俺を転生させてどうしろと?
へんじがない。どうやらただのこくうのようだ。
そういや、家ではペットを飼っていた。
虚無だ。虚無のきょむすけ。
餌代はほとんどかからないし、聞き分けは良いし、何より可愛い。
SNSにあげたりとかはしていないが。
SNSはなんか怖い。
怖いだろ?だってなんか怖いじゃん。
個人情報とか盗られそうじゃん。
怖いじゃん。
きょむすけは今頃どうしているんだろうか。
元気だと良いが。
それは兎も角、こんな転生なんて主人公主人公したイベントが起きたんだ。
きっとここから俺の物語が始まるんだ!(※始まりません)




