縺医�縺昴〒errors:粉バナナ:01
寂しい。
だから、人の気を引こうと色々やる。
粉バナナ。
誰もこんなものを葉巻になどしない。
煙草を吸ってるように見せれば、警備員が来てくれるだろう。
「すみません、此方の建物は全面禁煙となっておりまして…
大変恐縮で御座いますが喫煙はご遠慮ください。」
来た。
「あー…コレ、煙草じゃないんですよ。
粉 バ ナ ナ で す よ 。」
そう言うことで、もっと気を引こうとする。
寂しいから。
誰かと話したいから。
「粉バナナ……って言うのは何でしょうか。」
「やだなぁー、粉バナナはぁ…粉バナナじゃないですかぁ。」
誤魔化して話を長くする。
「すみません。
その粉バナナっていうのが分からないんですが。」
「んー、説明するのは難しいですねぇ。
貴方もぉ、人間って何ですか、って訊かれたら難しいでしょぉう?」
本当に、ニンゲンってなんだろう。
教えて欲しい。
「簡単ですよ。
人間って言うのは狭義には動物界脊索動物門哺乳綱サル目ヒト科ヒト属サピエンス種homo sapiensの事じゃ無いですか。」
違う。
そういうことじゃない。
それくらい分かってる。
「……
じゃぁ粉バナナは単子葉類ショウガ目バショウ科バショウ属musa sppを乾燥させ粉末状に加工した物です。」
「それを訊いてたんですよ…
ハァ。 」
とりあえず薦めてみる。
「ま、貴方もヤってみれば分かりますよ。
煙草みたいに紙で巻くのは上級者向けなので、この粉をストローで直接…
さ!どーぞどーぞ!」
「え、遠慮しておきます!!」
「そうですか……」
あ、誰か来た。
マトリかな?
「すみません、詳しいお話聞かせて頂いても宜しいでしょうか?」
「あの…貴方は?」
「失礼しました。
厚生労働省地方厚生局麻薬取締部所属、金星銀造です。
早速なのですが、そちらの粉バナナ、少し検査してもよろしいですか?」
やっぱりマトリだった。
「あ、はい。どうぞ。」
「うーん…コカインや覚醒剤などでは無いようですが…
新手の違法ドラッグかもしれません。少し持ち帰って調べても?」
そりゃそうだ。
だってただのバナナだもの。
「どうぞ。」
「御協力感謝します。
それと、とりあえず何故KO☆NA☆バ☆ナ☆ナなんて物を吸っていたのか聞いても?」
粉バナナの言い方がやばい。
こっちの方がヤクをキメているように見える。
「…寂しいから ボソッ」
「すみません、いまなんと?」
「いえ、何でも有りません。」
マズい。
暗くなってしまった顔に、笑顔を貼り付ける。
それと、これが最後になるだろうし自己紹介しておく。
「俺は、俺の名前は…アレイウスだ」




