相談
俺らが偽恋人になってから早くも一週間がたった。
毎日クラスでは恋人のふり、登下校も恋人のふり。
俺の平穏な学校生活をかえせ!っと思うがこれはこれで少し気に入ってしまった。
少しだけ、な?
「おい陸ぅ。マリカちゃんとはどうな感じよ?」どんな感じっていつもどうりだが…
「付き合って一週目だろ?何か進展があってもいい頃かな?っと思いまして…」
「いつもどうりだよ…。一緒に登下校したりしてるだけ」
そうか…こいつには本当の事を言っても良いかも知れないなぁ。
「洋介…お前に大事な話が」と話を打ち明けようとした瞬間。
「おはよう!クソ…いやいやダーリン!」今絶対クソダーリンって言おうとしただろ!
「おはよう!マイハニー!今日はいちだんと暑いね」てかお前って奴は…洋介に打ち明けようとしていた所に…
そんな話をしている中で洋介は…
「そうえいば、陸?大事な話って何だったの?」マリカがいる中で行ったら面倒な事になりそうだから…
「いや、やっぱ何でも無いや!」
「そうか…俺日直だから先に教室向かってるわ。じゃあまたあとでなーお二人さん!」わざとお二人さんの所を強調して言ってやがる。
「そうだ、お前にも話があったんだ」こいつにも言っとかないとな。
「何?もしかしてまたチョコバナナ奢ってくれるの?」こいつって奴は…!
「ちげーよ。俺らの偽物の恋の話だ」
「食べものの話じゃないなら早くしてよね…今日は購買で焼きそばパンを買うんだから…」こいつ…よく太ってないな…。
そう言う事ならと歩き出す。
「偽物の恋を信用できる友達になら言っても良いんじゃないかな?って」どうだ?
急にマリカの表情が変わり小走りで行ってしまった。
何でだ?俺何かまずいことでも言ったか?
俺が言った事を思い出しても怒る理由が思いつかない…
もしかして焼きそばパンがそんなに食べたくなったのか?
それともトイレ?
あぁもう訳わかんねぇ。
一応後で謝っておくか…。
この時の俺はマリカが何に対して機嫌が悪くなったのか。
それに今マリカが悩んでる事に気づくよしもなかった。