表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
偽物だけど恋がしたい  作者: 白猫のともや
7/9

約束の女の子

はぁ。結局クラスでは「前まであんなに仲が悪かったのになんで恋人になれたの?」とか「おめぇずるいぞぉーどんな手段使ってマリカちゃんをおとしたんだよ!」などの言われようだ。 

恋人じゃない!って言いたい…

「ねぇ。あんたこのままでいい訳?」洋介を中心に「お前ら一緒に帰らないのか?」と大人数に言われマリカと帰っている中、呆れた顔で聞いてきた。 

「いい訳ないだろ…このまま二年間ずっと恋人として生きていくなんてお前もヤダろ?」

「やに決まってるじゃない!!だけどあそこまで信じこんでるのに嘘でしたーなんて絶対に言えない!言うならあんたが言いなさいよね!」

俺も絶対に言えない。

俺の家の前の分かれ道で俺らの帰り道はわかれる。

「じゃあね!クソダーリン」なんだその呼び名は!?

「じゃあな!クソ暴力女!」俺らは「べー」と睨みあい歩き出した。

一瞬マリカが笑ったような気がしたが気のせいだろう。

俺は真っ直ぐ家に帰り家のドアを開けると

「おかえりなさいませぇ!坊っちゃん!マリカ様とはどうでしてぇ?」その事を聞くな!と思ったが答えないと疑われるので

「学校でもイチャイチャしたぜ!」

「さすが坊っちゃん!」

意味もないやりとりを繰り返した俺は部屋のベッドに倒れ込んだ。

疲れたぁー。

これが毎日続くとなると…考えるだけで恐ろしい。

洋介にはこの事言っても言いかもなぁ。

あいつ、他の奴に言ったりしないし…

まぁ今言ってても何も変わんない事だしそろそろ寝るかー。

俺はそれから一瞬で眠った。

「陸…陸…大…好き……」久しぶりにこの夢を見たなぁ。

昔の彼女なんか忘れた方が良いかも知れないが…

「陸…これ…ペンダント…もし…私達が…数年後…いや、会える時まで陸が…このペンダント…を持ってて…くれたら…結婚…しよ?」

「分かったぜ!」結局誰なんだろう?

次の瞬間名前を言った気がしたが…

夢から覚めてしまった。

「いいところでぇぇぇぇ!」朝っぱらから叫ぶと廊下をバタバタと走る音が聞こえ

「どうしましたぁぁ!坊っちゃん!そんなに叫んで」

「いや、なんでもない」恥ずかしい……

毎回これだ夢では名前を言ってる気がするのに…

現実では全く思い出せない。

まぁいつか会えたらいいな。とペンダントを強く握った。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ