クラスでの恋人宣言
今日は清々しい天気。何か良いことがありそうな予感がする。
そう思い込んだのもつかの間、クラスのドアを開けると
「陸ぅぅぅぅぅー!彼女が出来たらしいじゃないかー」
はぁ?俺に彼女?んなやつ居る訳が…マリカの事か。
「俺より早く彼女が出来るなんてずるいぞぉー陸ぅ」
クラスの男子どもが「そうだ、そうだ」「しかも相手は…」何度と俺に向かって言ってくる。
「いや!皆落ち着けって」ダメだ通用しない。
「これ何の騒ぎ?」クラスの中に入ってきたのはマリカだった。
お願いだ!マリカ。この状況から助けてくれ!
「マリカちゃん!陸くんとカップルになったんだってね!」
クラスの女子達はマリカに。男達は俺に。
「あいつとカップル?な訳ないでしょ?」そうだマリカ!もっと言ってくれ!俺はたまたま見えた景色にとても呆然した。
デートした時のタキシード男が学校の外から監視していた。
「おい!マリカ窓を見ろ!」必死にマリカにその事を伝えようとする。
「窓?」マリカは窓を見ると小さな声で「ゲッッ」と驚いている。
監視してると言うことはまだ私達が恋人では無いと疑っているのか。
男子の集団を抜け女子の集団へ向かう。
「皆ぁぁぁ!どいてくれぇぇ!」必死に叫ぶ。
一斉に俺とマリカを除く男子と女子は席に座った。
俺は小声で
「よく聞けマリカ。今から俺が言うことに合わせろ」
学校でもカップルで過ごさないとダメと思うと体がゾッとする。
でもこのままだと監視している奴が疑問に思い上司に相談。
恋人では無いと判断されたら戦争が始まる。
「皆!俺とマリカは付き合っている!」はぁ。平穏な学校生活が…
「さっきは皆集まってから言いたかったから時間を伸ばす嘘をついてたの」ナイス。マリカ!
マリカは俺の背中を掴み
「陸。ごめんね?さっきはあいつとか言って」ヤバイ!普通に可愛い。演技だと分かっていてもドキッてしてしまう。
「大丈夫だよぉ。さぁ行こうか!マイハニー?次は理科室だ」
「そうね!行きましょダーリン!」
この後俺とマリカは水道でメチャクチャ吐いた。