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偽物だけど恋がしたい  作者: 白猫のともや
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マリカとデートの巻2

俺らはチョコバナナ屋を離れ、映画館に向かった。

マリカは相変わらず笑顔だか、俺はすっかり疲れていた。

後ろからこそこそと男達が居ってくる中、映画館についた。

「ねぇ、陸?陸は何の映画が見たい?」映画館特有の雑音の中、何故こんなに声が大きい。

「そんなの、ホラー映画だろ…彼女が出来たこと無い俺でも、カップルで映画館に来たらホラー映画を見る事ぐらいは知ってるぜ?」昔のあの子を彼女と言うのには遠いだろう。 

「そうなの?私のいたアメリカではカップルで来たら子供向け映画を見るのが当たり前よ」うそ!そんな習慣が…てかそれ絶対それをみたいだけだろ……

「お前は何が見たいんだ?」ポップコーンを買う列に並びながら聞いた。

「私?そこに書いてある。魔法使いプリティって奴が見てみたいんだけど…」おう!とアイコンタクトをとる。

「お前キャラメルポップコーンと塩ポップコーンどっちが食べたい?おごってやる」何を言ってるんだ?

俺がおごってやるだと?言ったことを取り消ししようとした瞬間。

「今日のあんた何か気前がいいじゃない?学校ではあんなに暴力女だーとか言ってるくせに…」

「それは監視されてるからに決まってるだろ?ってかお前そんなに大きな声で言うと…」後ろに殺意の視線を感じた。

「おい、今学校では暴力女って呼んでるって言ってなかったか?」ヤバイ…偽物の恋人だとバレる。

「いやーマリカ…学校では暴力女みたいに俺に近づいて来ちゃうからなぁ」話をあわせてくれ。

「そうねぇ!陸、私達学校でもラブラブですからねぇ!は、は、は」完全に苦笑いだろそれ。

お願いだ!気づかないでくれー。マリカは俺の腕を掴み…

「さぁ行きましょ!」小走りでシアターに向かう。

俺らは席に座るとポップコーンに手を伸ばす。

ちょうど手を伸ばした時にマリカもポップコーンに手を伸ばしていた。

俺の手とマリカの手が触れあう。

「何あんた私の手に触れてるのよ!変態ー。」おかしい。手に触れただけで変態呼ばわりは酷い。

映画が始まった。

いつのまにかポップコーンが空になっておりマリカは寝ている。

お前が見たかったんじゃ無かったのか!?

でも寝ている姿なら少しは可愛いかもな。

てかこういう性格が無ければお前も美少女なんだけどな…

「なんか言った?」こいつ起きてたのかよ。

「何も言ってねぇよ」恥ずかしい。

こうして俺らの波乱のデートは終わりを告げた。

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