シーン5、エンディング
こうして山脈を降りたあなたは、山脈の麓……野原に設置したというアライアンス第三分室のベースキャンプへと帰りました。捕まえたセイたちを引き渡し、あなたは最後に依頼完了の報告をするためにホネストに面会します。
通されたのは一つの大きなテント……戦略会議室です。そのテントの中ではホネストが怖いぐらいに満面の笑みを浮かべてあなたと握手をしました。
ホネスト「いやぁー、助かった!! 本当によくやってくれた、ありがとう!!!!」
近い、近い……そんなあなたは敬遠しがちに一歩下がりながらもそれに応えます。そして、やっと離れたのを機にあなたは質問しました。あのセイという少年はどうなるのか、と。
ホネストは少しばかり驚きながらも、今度は他意のないにこやかに微笑みます。
ホネスト「そこは安心すると良い。何も取って食おうとはしないさ……むしろ、宝のように大事に扱うさ」
そうですか……あなたは少しばかり安堵します。ホネストに依頼されたとはいえ、自分たちが捕まえた《冒険者》たちが悪逆非道の行いを強要されたりしたら、目覚めが悪かったからです。
そして、あなたと仲間たちは報酬をもらい、そうそうに立ち去ろうとします。
(ここで財宝ロール、もしくはログチケットを配布できます)
ですが、そんなあなたたちをホネストは呼び止めます。
ホネスト「どこに行くのかな?」
え? あなたと仲間たちは首をかしげます。依頼は達成したし、貰うものももらった……あなたには呼び止められる見当がつきません。
そんなあなたにホネストはあの満面の笑みで残酷なことを告げます。
ホネスト「君たちに頼む依頼が、なぜ一つだと言えるのかな?」
……。あなたは沈黙します。その脳裏には嫌な予感が横切りました。仲間たちもゴクッと息をのんで、後退りします。
そう、あなたは思い出したのです。ホネストは使えるものは全部使う……そういう人物だと。例え、セイという少年を捕まえても、逆に捕まえられなくても、あなたたちは呼ばれた時点でこき使われる運命だったのだと。
そして、その運命を変えられるとしたらこの機を逃して他にはない。あなたは仲間たちとアイコンタクトを取ります。
ホネスト「さて、それでは次の依頼だが」
あなたは最後に必ずこれだけは口に出して言います。
あなた「全員!! てったぁぁあああ――――い!!!!」
その後、あなたと仲間たちは何とか逃げ延びましたとさ。