第零話 プロローグ
どうも 初めての投稿です。
本当に文章力がありませんが読んで楽しんでもらえたら幸いです。
表現のアドバイスなどがあれば今後の参考にしたいのでコメントよろしくお願いします。
誤字や表現に訂正が必要な場合もコメントでお願いします。
極端に改正されてるとこもありますがご了承ください
俺には10年前 に別れた一人の女の子いる。
公園ではよく遊び、よく話した。
そしてある約束をする。
淳夜くん………私が…………ても…………
しかし約束をしたその直後、彼女は僕の前から姿を消し二度と現れなかった……
10年後……
東京のビル街 俺は高校の帰りだった。
いつも通りの1日だった。
普通に学校に行き、普通に友達と帰る普通の生活。
俺はそんな生活に満足してた。
でも、あの約束は忘れてはいない。
10年前の約束は……… しかし約束の内容を覚えていないのだ。
その時俺の目の前に謎の白い光が現れた。
目の錯覚か何かか?
そう思った瞬間その光は俺の方に近づいてきた。
「う、うわあああああ!!」
何が起きたのだろう。
俺には想像もつかなかった。
俺は死んだのか?
いや、意識はある。
「はっ!?」
俺は勢いよく飛び起きた。
「どこだ、ここ?」
まだ少し意識が朦朧としていたが、次第にはっきりしてきた。
その時、俺の目には信じられない光景が映った。
ガラスの割れヒビがはいったビル、壊れた信号、ペしゃんこに潰れた車。
しかし見慣れた店や建物も少なくはない。
それに上を見上げれば赤く細い東京タワーの様な建物が見えた。
間違いないここは東京なのだろう。
な、何が起こったんだ……
俺は信じられなかった。
目が覚めたら荒廃した東京だったことを、これは夢なのか?
いや、夢に決まってる。
俺は夢を見ているんだ
そう思ったとき、ビルの隙間から黒い翼の生えた全身が黒くカラスの様な人物が複数飛んできた。
「何なんだよ、あいつら……。しかし夢にしてはかなりリアルだな」
謎の黒い人物の一人がいきなり俺に向かって先が鋭く尖る黒い槍を飛ばした。
「!!」
反射的に俺は槍を避けた。
普段運動していたのが、功を奏したのだろう。
黒い槍は俺がさっきまでいた地面に深々と刺さっていた。
マジかよ、あんなのが当たったら死ぬぞ。
俺は必死で逃げた。
走って走って路地裏を駆け抜けた。
「 はぁはぁこ、ここまで、くれば……はぁ」
何分走ったのだろう。
さすがの俺も体力の限界だった。
しかしこれは夢ではないのか。
もし夢ではないのなら、いったいなにがどうなっているんだ?
あのカラスの様な黒い奴らの群れはなんなんだ?
考えていたのも束の間、俺の前後ろ上からも謎の黒い人物たちが黒く鋭い爪をたてて襲いかかってきた。
もうダメだっと思った その時、遠くから声が聞こえた。
「霸瑠さん あそこです」
「うん、間違いないね。 γdよ」
「わーすごい数。 それに誰か襲われてる」
「いけない。早く助けるわよ」
絶対絶命の俺の前に、透き通る様な白い肌で腰までのびた黒髪ロングストレートで白いパーカーを着た美少女と大きさ約10cmくらいの2体の小さい女の子が現れた
今度はなんだよ……
「君、大丈夫?」
黒髪の少女は俺に話かけてきた
「大丈夫ですけど……?」
気のせいだろうか?
どこか、懐かしい感じが……
いや、気のせいだ。
俺はそう思った。
「それよりあいつらはなんなんだよ?」
「説明はあと、今はこいつらをなんとかしないと」
彼女は俺の質問を答えてくれなかった。
「霸瑠さん、やりますよ」
彼女の隣に居た女の小さな女の子が話しかける。
彼女達はいったい何の話をしているんだ。
俺には彼女達が何の話をしているのか理解が出来なかった。
「うん、まだ慣れてないけど、こいつらを倒すためにはやるしかないわね」
そう言うと彼女と小さな女の子の一人が声を揃えて叫ぶ。
「フェアリートランス!」
その時、彼女と小さな女の子はピンク色の光に包まれた。
なんだこれは……
すると、ピンク色の光の中からピンクのアームらしきものを纏った彼女が姿を表した。
なんだよ、コスプレか何かなのか?
「やったー成功だね」
「いったい、あれはなんなんだ?」
俺は彼女と一緒に居た別の女の子に問い掛ける。
「あれは、フェアリートランスって言って私達妖精と人間が融合をすることなの」
「は………?」
人間と……何だって? 妖精?
俺にとっては何がなんだか分からなかった。
するとカラスの様な人物が再び爪をたてて複数で彼女に襲いかかる。
「はぁ!」
彼女は爪を素早く避ける。
そして彼女の手が光に包まれ何もないところから弓矢が現れた。
「よし、いける」
彼女が矢を構えると矢が金色の眩しい光に光った。
「はぁぁぁぁ!」
彼女はカラスの様な人物の一人に光の矢を放った!
光の弓矢は一瞬にしてカラスの様な人物の貫いた。
「ギャァァァァ!!」
弓矢を放たれたカラスの様な人物はこの世のものとは思えない叫び声をあげながら消滅していった。
残りのカラスの様な人物の一人がかすれ声で喋り出した。
「二……ゲ………ル………」
あいつら喋れたのか……
カラスの様な人物たちはいっせいに羽ばたき凄い速度で空に逃げていった。
彼女のアームらしきものが再び輝き彼女の体から離れ光になった。
離れた光は一点に集まりさっきの小さい女の子の姿に戻って行った。
「ふぅー」
彼女はゆっくりと息を吐く。
「お疲れ様です。霸瑠さん」
小さい女の子が彼女に労いの言葉を述べる。
「君、危ないところだったね」
彼女はそっと俺に話しかける。
俺は現実離れした出来事を目のあたりにしたため呆然としてた。
そりゃ、あんな訳のわからない化け物に襲われフェアリーなんとかってコスプレみたいなものを目にしたら普通の人は誰だって呆然としてしまうだろう。
「ねぇ。 君、大丈夫?」
「え? あ、あぁ大丈夫です。えっと……」
「私は凪咲霸瑠 君は?」
「俺は宍戸淳夜」
「よろしくね。宍戸くん」
彼女は俺に柔らかく微笑む。
「あ、よろしく……」
俺は彼女の可愛さに見蕩れてそっと顔を赤らめる。
あれ? 霸瑠……?
どこかで聞いたことあるような
「自己紹介はこの辺にして、本題に入りましょう」
小さい女の子が俺と彼女の間に入ってきた。
何か思い出せそうだった、俺は一旦考えるのをやめて彼女たちの話を聞くことにした。
俺は聞きたいことが山ほどある。
あの化け物のことや、この荒廃した街のこと、彼女達は何者なのか。
「一体あのカラス野郎はなんなんだ?」
「あれはγdよ」
「γd?」
俺はどんどん訳が分からなくなってきた。
「でもまずはこの世界について話しておかないとね、アリスお願い。」
霸瑠は自身と同じくらいに髪が長い青い服を着ている小さい女の子にお願いしている。
「えー 霸瑠さんが説明すればいいじゃないですか〜」
「いいから、あなた今日ほとんど喋ってないでしょう 自己紹介も兼ねて説明して」
「は〜い」
女の子は少しいやいやな感じで説明を始めた 。
「この世界は本来の世界とは裏の終焉世界、END over the world。略してEOTWなのです。」
「裏の世界、EOTW?」
またもや 俺は疑問を抱く。
「うん、もともと世界は二つに別れているのです。淳夜くんたちがいる現代、そしてここが人々の恨みや悲しみ、絶望が集まる裏の世界。それがotw。」
青い少女の説明を聞いても俺にはさっぱり分からなかった。
表とか裏のとかそんなものが存在していたなんて信じられない。
でもただ一つ俺のいる此処は夢ではない現実ということは分かった。
「恨みや絶望が集まるってどういう事だよ?」
俺は再び彼女たちに質問した。
「表の世界の人間が他人に対し抱く事がある恨み、そして一度は味わったことなある絶望、それらは全て此処EOTWに集まるのです。しかし此処に集まってくること自体は何も問題はないはずだったの。でも最近突然恨みや絶望が形になって現れ始めた。それがγdなのです」
青い少女は真剣な眼差しで俺に説明してくれた
「なるほど………」
説明を聞いても俺は少しは理解できた。
他人に対する恨みが形になる。
だからあいつらは俺を襲ってきたのか。
「そのγdを放っておくとどうなるんだ?」
「γdは人間に対して強い悪態をもっていの。γdを放っておくと表の世界にまで影響を及ぼしてしまうのです」
「影響って?」
「聞いたことないですか?原因不明の事故やある日突然行方不明になって結局死体で見つかる事件とか」
青い少女は俺に問いかける
「あぁ、ここ数ヶ月そういう事件が多かった気が……」
俺は軽くうなずく
「あれはすべてγdのせいなのです。ここ数ヶ月間にγdが突然現れ急激に増加していたのです」
ま、まじかよ……。
青い少女の話を聞いて俺は少し驚いた。
どうでもいいと思ってた事件がまさか俺を殺そとしたあの黒いカラスみたいな奴ら仕業だったなんて。
「それで君達は一体?」
「私達はそのγDが表の世界に害を齎す(もたら)前に倒す者。その名もデビルブレイカー隊!! 」
霸瑠は足をガニ股に開き片手を上に伸ばし決め顔でポーズをとった。
………えーとー………
まさかのネーミングセンスに戸惑いを隠せなかった。
「滑ったね」
「滑りましたね」
ピンクの少女と青い少女が頷く。
「霸瑠さんのネーミングセンスの無さは天下一品ですからね」
ピンクの少女が少し呆れたような感じで言った
俺もこんなにネーミングセンスが無い奴は初めてだ。
「う、うるさいわよ!。かっこいいからこの名前にしたのに、だいたい貴方達が決めて欲しいっていうから!」
霸瑠が顔を赤らめながら二人に向かい文句を言った。
「そもそも別に組織の名前なんって付けなくてもいいのに名前を付けたいって霸瑠さんが言うから。そもそもγdを倒すのにデビルブレイカー隊ってそのままではないですか。見てくださいよ。淳夜くんの鳩が豆鉄砲をくらった様な顔を。あ、淳夜くん私ピーナッツ持ってますけど食べますです?」
「なんで持ってんだよ! いらんわ!」
「あー!それ私のおやつ。返しなさい!」
霸瑠は顔を真っ赤にして怒り出した
「やばいですよ。赤鬼が現れました。早くピーナッツを投げてください。」
普通鬼に投げるのはピーナッツではなく豆のはずでわ……
「誰が赤鬼よ!こら、待ちなさい!」
「わーーーー」
※※※
俺達はしばらく追いかっけこをしてある公園で休憩していた。
「あ、そうだ。君達はすごい小さいけど一体何なんだ?」
俺は結構気にしてたことピンクと青の少女に問いかける。
「あ、私達は妖精です」
ピンクの少女が丁寧な口調で答える
妖精?確かに小さい羽があるし大きさ的にもそんな気がするが
「えっと、私はテレス フェアリー プロミストです。フェアリートランスのパートナーは霸瑠さんです。どうぞよろしくお願いします。」
ピンクの少女は丁寧に挨拶をし頭をペコリと下げる
「私はアリス フェアリー プロミスト フェアリートランスのパートナーはまだ不在なのです。 よろしくどーぞです。」
青い少女は少し雑な言葉で挨拶をした。
テレスとアリスかー なんかイギリスの人の名前みたいだな。
そこに霸瑠が話しかけてきた
「それじゃあ二人の自己紹介も済んだところで、一旦本部に戻ろうか」
「本部?」
「そう、デビルブレイカー隊の本部だよ」
霸瑠はニコニコしながら答えた 。
その笑顔に俺はドキッとしてしまった。
やべー本気で可愛い 彼女にしたい。
俺の心の中で欲望が渦巻く。
あ、言っておくが俺は変態ではないからな
「本部と言ってもただのおんぼろマンションだけど」
アリスが軽く首を振る。
「そ、それを言わないの!」
霸瑠が再び文句を言う。
「本部で何をするだよ?」
「宍戸さん あなたにもフェアリートランスを会得してもらいます。今後の事を考えるとやはり戦う事は避けられません。その為にフェアリートランスを会得必要があります。」
テレスが俺に真剣に答えた。
え、なんだって?フェアリートランスを会得?!
「それじゃあ俺もあのコスプレみたいな事するのか?」
俺は驚きを隠せなかった。
正直、まだあのコスプレみたいな現象は理解できない。
「行こう、宍戸くん」
霸瑠は俺の手を掴みそのまま走りだした
ちょ、まっ……戦うって俺も!
俺は手を引かれるままに霸瑠についって行った。
彼女たちとの出会いが俺の運命を大きく左右する事になるとは知らずに………
つづく