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澄み見つめる

作者: アインシュタイン

愛している

愛されている


私たちはなぜだか

もう長いあいだ遠くにいるよう

波は今日も穏やかで

満ちている


満ちていては迷子になる自分がいること

探そうと引き潮を待つ

しかし海は渇くことを嫌う

嫌い、遠ざけても良いことはないと知っているはずなのに


波が引いて行く

想像をしていた通りに

渇ききってしまった


引けばもう押し寄せる他ない


ほら、きた

孤独な大地に想いが満ちる


引きずり込まれる

目の前に見える巨大な黒塊


マッコウクジラ


それはまるで彼

歯もつかわずイカたちを飲み込んでしまう

虚偽の穏やかさ

包み込まれる錯覚に陥る

理解していても実感がないのだ

どうして状況がわかるというのか


口に含まれ

暖かな冷たさのなか

私は愛に孤独を知った


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