集結前の予兆
ひらり
ひらり
月夜に照らされ舞い落ちる、真っ赤な、真っ赤な血の色を帯びた
桜の花びらたちが
はらり
はらり
と消えていく。
何がはじまろうとしているの
だろうか。
そのころ5人は皆それぞれの思いを馳せながら真っ赤な真紅の色に染まって
いる花びらを見つめていたのだ。 …、そう彼らはみな数メートルしか
はなれていなかったのだ。
なのに、皆気づこうとしない、否気づけないそう彼らは皆、その血の色を帯びているわが主…千年桜
に見惚れていたのだ。
それにとてつもない畏、畏怖、畏敬、それに魅了されていた…、それが星人の集結に渋っていた蓮魔
に覚悟を決めさせたのだ。
まぁ、千年桜は彼の優しさを知っていたから無理に早く集結させようとは思っていなかったみたいだ が、 それでもあまり遅くなってしまえば千年桜の身を滅ぼすことになりかねないのだが。
基本、彼(?)は能天気で気さくで無邪気といった子供っぽさの残るあどけなさはあるが、でもまぁ本来 の力を発揮するときはすごいのだが発揮しなくていいように星人たちがいるのだ、なのでここ300年は発 揮していない…、まぁ生き返らせることはしょっちゅうなのだが。
そのとき、蓮魔の耳は空夜の声を聞いた気がしたのだが、空夜は千年桜に死体が届く3秒前に跡形も無
く消え去り星人の証の桜の花びらが砕け散ったと思ったがそれは砕けてなどいなかった…、一回砕けはし
たものの、まるで砕け散ってなど無いというう風に長い年月を経て元の形へと近づいているのだが、最近
その桜の花びらのピンが年々いや日に日に分裂していくのだ、いったい何が起こっているというのだろう
か。
やはり集結を先延ばしにしすぎたかと考え込む蓮魔だったが………
「っ!!これ以上分裂するのだけは……」
そんな声とともに千年桜の怖から開放されたのだ…、そう星人によって程度は変わるが千年桜の怖はき つ過ぎるのだ、そのため千年桜はあまり技を使えない。
「ねっねっ空ボクらの居場所はまだあるかなぁ~??」
「あるよ、夜」
~~~~~~♪~~~~~♪~~~~~♪
その夜、一人の片割れの残酷なほど無邪気すぎる明るい歌声が夜空を覆った。
そのとき、蝶香以外の千年桜の星人たちは皆、「空夜…。」と確かにつぶやいていたのだ。
そして突然と千年桜集結には欠かせない千年桜専用の携帯が現れたのだ!
全然進まなくてすいません。