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サブタイなし(鬱です

鬱だぁ。辛いし眠いし、なんか苛々するし。そんなわけで今回はネタも少なめも話も短めでお送りします。まぁ適当に見てくださいね

「これで……よし」

 魂の捕獲は完了。

 このままソウルオーブに装填して―――よし、これで速比売レナの魂がこちら側に戻ってきた。

 後は身体。

 それも肉と骨を接ぎ合わせただけのような単純なものじゃない。

 術も体術も全て使えるような完璧な体にしないと。

 だけどそれでは彼女の身体が耐えられても精神が持たないだろう。人の魂はそれほど丈夫にできていないのだから。

 どうしたものか―――

 ―――坊主。聞こえ取るか?

 何もない暗闇の中を歩きながら、ふと遠くから懐かしい声が聞こえてきた。

 コートを翻し、僕は後ろを振り返る。

 そこは相変わらず闇が広がっていた。

 ここは『深淵』

 闇と闇を繋ぎ、空間と空間を繋ぐ『異界』の経絡。俗に言う魔物や妖怪の住むと言われる異世界の一部。

 僕ら崩天の呪術師が使う、空間跳躍の術の一つで、ここは僕が作った深淵の経絡。

 目的地は、あの森。

 多分あそこがこの世界で一番安全なんだろうけど―――まぁ、アナトリウスが常にいるんだからどこも安全なのは確かだ。

 だけどこんな『深淵』の中で僕にコンタクトを取れる人物は二人しか知らない。

「……大婆様?」

 ―――メフィスティア大師匠。

 私のお師匠のお師匠でとても偉い方のお声が聞こえて、僕は少し目を見開いて周囲を見渡した。

 程なくして聞こえてくるのは、また綺麗なお婆さんの声。

 ―――坊主。どうかな具合は。

 やはりメフィスティア大師匠の声。僕は目を輝かせるままに、奥行きの無い闇の中足元をふらつかせながら告げた。

「あわわ……えと、首尾はまずまずです。今ターゲットの身体を再構築しようかなと思って」

 その言葉に、大婆様は可笑しそうに笑っている。

 ―――ふふふっ……まったく赤子でもそんな簡単に転ばんぞ。

「す、すまんせん……彼女を強くしたいんです」

 ―――アポクリファスから大凡は聞いている。

 案外、アポクリファスは荒くれ者の外見はしてるけど、結構マメな性格をしているのは僕もよく知っている。

 だから僕は彼が好きだ―――皆好きだけどアポクリファスも好きだ。

 ―――そうだの……坊主よ、『火』は持っておるかな?

「はい」

 ―――なら、その火の粉を振りかけなさい。『火』の明りは魂に力を注ぐ。

「わかりました」

 呪術師の基本は火。

 大婆様のお言葉に僕は小さく頷くままに踵を返すと、右手を胸元にかざし、小さく息を吸い込んだ。

 そして瞼の奥、僕は闇の中で自分の魂と出会う。

 それは闇に負けず煌々と輝いているのが見える。

 まるで大きな白い炎のように―――

「……」

 ボッと何かの燃える音。

 見下ろせば、そこには周囲の暗闇は赤々と照らす小さな炎が、僕の手の平の中に浮かんでいた。

 フワフワとまるで帆足るように小さな光。

 息を吹きかければ消えてしまいそうなほど小さな炎は、でもとても暖かく、闇を染め僕を温める。

 とても暖かく、そして優しく、力強くて―――

「……レナさん。君に力を少し与えるね」

 僕はそう言ってポケットからソウルオーブを取りだした。

 見た目は単なる蒼い光を放つ丸い水晶だけど、それは現世にとどまれず消える魂を留め封入する鉱石。

 その中には今もレナさんの魂が眠っている。

 僕はそのレナさんの魂に、『火』を掲げる―――

「……強くなって、ここを脱出しましょう」

 手の平を傾け、ソッと『火』を注ぐままに、ボッと紅く燃え上がる蒼い鉱石。

 丸みを帯びた鉱石が紅く光を放ち、火の粉を辺りにまきちらしながら、まるで火柱の如く、僕の手の平を飲み込み、暗闇を引き裂いて立ち上る。 

 明るく、そして強く。

 彼女の魂が『火』を受け入れていく。

 そして明るく燃え盛る『火』が、彼女の魂の中に吸収され、火柱が小さくなっていく。

「……じゃあ、行こうか」

 ポケットに彼女の魂を捩じり込み、僕は再び深淵を歩く。

 程なくして、闇が引き裂かれて、光の筋が遠くに見えてくるのがわかる。

 出口だ。

 そしてそこは第二のスタート地点。

 光に視界が埋め尽くされていき、足もとを蹴りあげるままに僕の身体が光に呑みこまれていく。







 森の中、ダンスを踊って今全裸。

 ハードラックに踊って今全裸。

 フハハハハハハハハッ

「オールロストじゃぁあああああああああああああああああああ!」

 今は最初の森の中。

 私は発狂。

 頭は真っ白。

 肌も真っ白。

 何をすればいいのか分からない。

 わかることは、おっぱいが心なしか先週より一ミクロン膨らんだ可能性が無きにしも非ずっ。

 視界は真っ赤。

 涙でジンワリ。

 見えるものすべてがフラダンサーに見える。

 こっちを見て笑ってる。

 よぉおおおおしっ、そっちがその気ならぁあああああ!

「フォォオオオオオオオオオオッ!」

『ま、マスターやめてください!発狂してその場で腰振りダンスとか気持ち悪いです!』

「うぉおおおおお!おっぱいプルンプルン!」

『やめてください!それ幻想です!ないんです、見えないんじゃない、本当にないんですマスターは一生かかってもトライエースから這い上がることはできないんです!』

「やかましいぃいいいいいい!フルフロンタァアアアアル!」

(そこらじゅうを暴れまわりながら背中を反らし腰をブンブン前後左右に振る様は、まるでどこかの原住民がリンボーダンスをしているようだった)

「うぉおおおおおおおお!当たらなければどうということないんじゃぁああああ!当たり前やぁあああアホぉおおおおお!」

『やめて!本当にやめて!』

「何がシナンジュウじゃ!何格好付けてサイコフレーム付けとんねん!覚醒武装もないのにサイコフレーム付けたって意味ないやろがぁあああああ!外付けでファンネル付けてから当たらなければどうのこうの(マキゲブワッしてみろやぁあああ!

 おまけになんやフルサイコフレームってどこからそんだけ素材持ってきたぁ!そもそもオプション効果が覚醒値と反応値をそれぞれ+15ってどんだけしょっぱいねぇええええん!バイオセンサーの上位互換って大量に素材持ってきてその程度かぁあああああい!」

『やめて!怒られちゃう、私たち怒られちゃうから!』

「せめて既存の補正値の二倍は持ってこんかぁい!これだったらバイオセンサー積んで時が見えて宇宙の心がなんたらかんたら(サンドロックドカンッしといた方が精神的に安定するやろなんやそのしょっぱいオプション、なんやねんそのゲテモノMS!腹からビーム出してなんで長距離ビームと相殺できるねぇええええん!ストフリちゃぁああああん!」

「楽しそうだね」

「ひぁあああああああああああああああああああああああああああ!」

「?どうしたの?」

「ヌッ(迫真)って出てくんなぁああ!せめてよし、ホモはいなくなったなって確認してからでてこいやぁああ!」

 再び木の後ろに隠れる私の前に、あの紅い目の子供がいて、何か困ったような表情をしていて、

「えと……にゅ?」

 と少し困ったようなそれでいて照れて頬っぺた紅くしている所を見てしまう。

「ふぉぉおおおお!食べちゃうぞぉおおお!」

「あ、これしゃぶってください」

「ごぼぉおおおお!」

 そう言って突き出されて口に咥えたのは真っ白な銃身。

 立ち止まる私の口の中に、巨大な一丁のマグナムが握られていて、私は照れくさそうに笑う少年に顔を引きつらせた。

「ほ、ほが……」

 ―――格好いい。

 こいつもまぁさることながら銃のディテール。

 不細工なまでに肥え太らせたバレルは、短銃身のショットガンかと思えるほどの長さで、木製のグリップが白いフレームによく合う。

 弾倉は―――二連装のみ、渋すぎる。

 六連式シリンダーのように左右に膨らみを出さずつつましやかで尚且つ銃身はふてぶてしく私につき出されている。

 興奮する、濡れる。乳首から白い液体がぁあああああ!

 出るぅううううう!

「ほ、ほがぁあああああ!」

「ガンズ・オブ・バァル―――大魔王様のお力が顕現なさされたものだよ」

「ほ、ほげ?」

 どういう事かと聞いていると、

「あれ?君ならよくわかると思ったんだけど」

「はぇ……?」

「男でマグナムっていったら相場が決まるんだけど」

「おえぇええええええええええええええ!」

 ―――しゃぶっちゃった……。

 まさか中学二年生になって初めてフェラ●チオンさせられちゃうなんて。

 しかもお相手がその大魔王様とやら―――

「もうお嫁にいけない」

『……おかしなことゆっとる』

 と、泣き崩れる私の前に、彼は銃を腰に収めると、ヒラリとコートを靡かせ私の前に近づいてきた。

 そしてソッと手を差し伸べるままに、涙に濡れる私を引きずり上げる。

 背丈は彼の方が少し高いくらいだろうか――私はこの見知らぬ男の顔を覗き込んで眉をひそめた。

「……ねぇちょっと聞きたいんだけど」

「乳首ダブルクリック」

「話聞かんかコラぁああああああああああああ!」

 そう言って殴りつける拳すらまるで風の如くひょひょい避けると、少年はキョトンとした表情で私を見る。

「なんで怒るの?」

 いやいやいや、なに、怒ってんだよサケの切り身やるから帰れよって表情してんのよ、悪いの私じゃないから。私じゃないから。

「乳首触るのは女子高生のあいさつの流行だって聞いた」

「誰からぁ!?」

「お師匠」

「セクハラの師匠ですかぁああああ!?」

「最終痴漢電車だね僕知ってる」

「何か喋ってるぅううう!」

「混乱してるみたいだね」

「どう考えてもおたくのせいでしょうがぁ!」

「ほら落ち着いて、鮭の切り身上げるから」

「うわ冷たっ生やないですかぁ!」

 どこから出してきたのか―――本当にしゃけの切り身を投げつける少年。

 うわ臭い、仄かに生臭い。ぷぅんと何か鼻に匂って来るっ。

「……。やっぱもう一回死のうか」

「そっちから鮭投げつけてといてどの口でほざいてんのぉおおお!?」

「いやだって生臭いボディとか連れまわすのとか勘弁だし。もう一回作りなおそうかかなって」

「軽いわぁ!フワフワですやん!」

「オブリでキャラクリで何時間掛けた?気に入らなかったら作りなおす、気に入った奴だけ檻から出す。おんなじことの繰り返しだよ」

「あんなもんデフォの男ブレトンで即効下水からダイブするわ!」

「あ、僕カジートだ」

「ああ、ネコかぁ……じゃない!どこが悪いのよ私の身体のどこが悪いのよ!」

「目が離れすぎている所」

「やめてぇ!それは離れていいの!アニメ的にはそっちの方が見栄えするのぉおおお!」

「……この嘘つきさんっ」

「どこに嘘つく要素があるんよぉおおお!?」

「とりあえず顔作り直すから死んでもらうね」

「えぇええええええ!?」

 そう言って本当にどこからともなくまたあのでかい鎌を取りだしてくると、少年はニッコリと笑った。

「痛くなかったでしょ?」

「いやいやいや、そもそも死にたくありませんからぁ!私生きてますから!」

「―――あんまりごちゃごちゃうるさいと、僕も怒るよ」

 一瞬怒気が噴き上がる。

 そして少年の顔がスゥと強張っていき、目を細めては、その場で崩れ落ちる私をギッと睨みつける。

 うわぁ蛇に睨まれている機分。

 心なしか股間がジュワァと生温かい―――でもこんなことで負けたら、こちとら速比売レナの名折れ。

 こちとら中学の強豪をぼこぼこにしてきた腕っぷしの持ち主。

 この程度の怒気で怯む気なんて―――

「あんまりうるさいと―――VSシリーズのサンドロックのような扱いを今後取らせてもらうね」

「ごめんなさい許してくださいまだ死んだ方がましです」

 何も文句が言えず、私は土下座した。

 そしてまた私は首を落とされて、すぐにその場で生き返って私の体が出来上がった。


 




Gジェネは初代以来触ってなくてworldやったらシステムのえらい違いに驚いたわ。でもあれはあれで面白いよね。というわけで今回はあまり話が進まずでしたね(*´ω`*)

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