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男装少女の地獄生活シリーズ

男装少女の地獄生活

登場人物紹介(前編)

・ハイクス アルマーノ

地獄ダンジョン(人間界名称ヘルダンジョン)の長にして大魔王。

レベルは1378で火属性、悪魔属性、闇属性、禁呪、王の覇気を完全習得している。


・元老会

各部族の長が集まった大王直下の日本の衆議院のような存在。


・エルシア アルマーノ

地獄ダンジョンの大魔王の妃にしてルイの母。元老会のメンバーの平均がレベル500後半に対し、エルシアは1340で悪魔属性、煉獄属性、禁呪を完全習得している。


・ルイ アルマーノ

レベル666。母親を幼くしてなくし、父親は女であるから弱くあるという思考を捨てさせるため、男のように一人称から服装まで物語のようにしている。

戦闘技術は全てメイドが教え込んだ賜物である。


・ユー アジダハーカ

 闇属性の竜の末裔にして人間界から追放されし種族。ドラゴンの姿でダンジョン近くの王国の兵士に殺されそうになっているところをハイクス配下の当時のメイド長に助けられた。竜の姿でも擬人化した姿でもどちらの形態での戦闘にも長けている。

闇魔法、破滅魔法、煉獄魔法、悪魔属性、巨竜化を完全習得している。

レベルは911


・オーサ アラ

レベル998 

非常に強力な魔法を扱うメイドを束ねる長。元老会唯一の大魔王支持者。メイドは様々な種族から仕えているため、メイド長がその総意として元老会に意見を出す。


・ラヴァインプ

 物語冒頭で登場する離反者。

 地獄のダンジョン82階層。最下層から12層も離れたところで生死をかけた逃走劇が繰り広げられていた。

「ちょこまかと! 地獄の業火(ヘルファイア)!」

 正装をし、悪魔の羽を生やして上空を飛ぶその子は手から火球を生み出し逃走者へ容赦なくぶん投げる。逃走側はそれに気づきすぐさま岩陰に退避、しかし火球は追尾機能で岩に直撃しそれを粉々に粉砕した。

「いい加減あきらめなさい! 地上までいくつ階層があると思ってるの!」

 ズボンをきちっときてブレザーを羽織ったその子は粉々になった岩の前で腰の抜けたラヴァインプにあきれた声で話しかける。

「オレ、キソク、ヤブッタ。ニゲタ、コロサレル」

「それはあんたの今後のお父様への言い分次第。さ、僕もいっしょにいてあげるから…戻ろ?」

 空から降りてきた美少年はインプにそっと手を差し伸べ彼はその差し伸べられた手を取った。


 1時間後、50階層にある贖罪の泉に死骸が一つ投げ入れられた。


「お嬢様、お勤めご苦労様です」

 メイドが美少年の服を脱がしてお風呂へ入れる。縛っていた髪を解くと肩まで髪の毛が下ろされる。

「お父様は僕を使い走りしすぎだと思わない? あの子だって殺すことないじゃんさー」

「お嬢様? お父様に聞かれたらまたお仕事増やされてしまいますよ? しー…です」

 メイドはお風呂で上を向いてメイドに愚痴っているそのおでこにキスをする。

「…またそうやって僕に勘違いさせる気でしょ」

「さぁ何のことでしょうか? お嬢様が静かになるなら私はこの体でも差し出しますけど」

 メイドはそう言ってほほ笑む。ドラゴニュートではあるが非常に人間のようなつややかな肌をしている。服の袖や裾から見える鱗が彼女がドラゴンであることを示しているだろう。美少年に見えていた少女は風呂から羽を使って飛び上がり、メイドに急降下。押し倒す。

「僕は男として今まで育ててこられて君に耐性がなくて今でも恥ずかしいのをわかっててやってるよね? いいんだよ君を専属から外しても」

「あら、寂しいことをおっしゃられるんですね………いつも寝てるときは私の名前を呼んでくださるのに」

「はっ!? 聞いたことないんだけど! 言ってない!」

「録音した声も小悪魔が所持していますよ?」

「今のなし! 外さないからその録音消して………」

 しおらしく湯船の中に潜っていく彼女を見てブクブクと泡を立てる様子を見てほほ笑む。

「はい、かしこまりました」

 横を漂っていた小悪魔を素早くつかんで握り潰した。


「ではルイ、今日の働き大義であった。明日も離反者が居たら捕らえるように」

「はい、おやすみなさい大王様」

 ルイの父はこの地獄ダンジョンの100層に君臨する大魔王で、母は前回97階層まで迫った勇者一行の司祭と相打ちになり命を落とした。それからというものルイの母を蘇らせ、防衛を強化する元老会派閥と、蘇りは悪魔先祖代々の掟を破るものとしての大王率いる反対派に分かれていた。母はルイが言葉をしゃべれるようになる前に亡くなり、父親である大王は強い子であるようにとドラゴニュートのメイドをつけ、自らも頻繁に模擬戦闘の相手になった。その結果彼女は美少年のような恰好で侵入者や大王派閥の離反者を捕らえる仕事を仰せつかっていた。

 寝室で唯一女子らしいモコモコのパジャマに着替えてベッドに横になる。

「ねぇ、ユーも来てよ」

 ドラゴニュートのメイド、ユーの袖を引っ張る。

「わかりましたから、服破けてしまいますよ」

 そんな冗談を言いながら少女のベッドに潜る。

「ユー…僕はいつまでこんなこと続けるの」

 ルイはユーの胸に顔を埋めているので表情は見えないが、声からして泣いていると思われる。

「大王様は元老会の族長様を説得なさいます。それまでの辛抱ですわ」

「ユーはそういうけどさ…僕のせいでいくつもの命が消えたんだよ…」

「ん、よしよし…まだお嬢様の心は一人前には遠いですけどきっと大王様の御心がわかりますわ」

 次の日、ガーゴイルが鳴き声を上げるまで、二人は同じベットでぐっすりと眠った。


 朝、ユーは早起きしてルイが起きる前の支度をする。服をそろえ、食堂へご飯を取りに行く。彼女は食堂より自室で食べるほうが好きだからである。そして何よりユー自身がルイに食べさせてあげることができる。

「お嬢様、朝ですよ! 朝ごはん食べましょ?」

「んぅ…あと5分」

 そういいながら起き上がるルイ。今日は見回りは衛兵ガーゴイルに任せて昼から模擬戦闘が予定されている。温かい紅茶を口にしながら朝支度をし始めるのだった。


登場人物紹介(後編)

・ハイクス アルマーノ

地獄ダンジョン(人間界名称ヘルダンジョン)の長にして大魔王。

レベルは1378で火属性、悪魔属性、闇属性、禁呪、王の覇気を完全習得している。

元老会と敵対中。


・元老会

各部族の長が集まった大王直下の日本の衆議院のような存在。大王よりも主人公の母を支持していた。

大魔王ハイクスと敵対中。


・エルシア アルマーノ

地獄ダンジョンの大魔王の妃にしてルイの母。ルイが1歳の時に攻め込んできた勇者一行を食い止めるために自滅魔法を発動し、相手の司祭をこのダンジョン97階層に封印し、自らは灰になった。元老会は彼女に蘇ってもらい防衛を固めるべきであるとしている。なお元老会のメンバーの平均がレベル500後半に対し、エルシアは1340で悪魔属性、煉獄属性、禁呪を完全習得している。


・ルイ アルマーノ

レベル666。火属性を完全習得し、煉獄属性の習練中。そのほか、悪魔属性、飛行魔法、破滅魔法、平伏魔法を中程度学んでいる。それに長けた者に単体では敵わないが、剣や槍、薙刀からハンマーまで様々な武器の扱いをマスタリングしている。母親を幼くしてなくし、父親は女であるから弱くあるという思考を捨てさせるため、男のように一人称から服装まで物語のようにしている。

戦闘技術は全てメイドが教え込んだ賜物である。ユーのことを好いている。


・ユー アジダハーカ

 闇属性の竜の末裔にして人間界から追放されし種族。ドラゴンの姿でダンジョン近くの王国の兵士に殺されそうになっているところをハイクス配下の当時のメイド長に助けられた。

メイド長、ハイクス、ルイを慕っており、それ以外の有象無象は視界に入ってないし、人間は蛆虫以下だと思っている。竜の姿でも擬人化した姿でもどちらの形態での戦闘にも長けている。

闇魔法、破滅魔法、煉獄魔法、悪魔属性、巨竜化を完全習得している。ルイのことを好いている。

レベルは911


・オーサ アラ

レベル998 

非常に強力な魔法を扱うメイドを束ねる長。元老会唯一の大魔王支持者。メイドは様々な種族から仕えているため、メイド長がその総意として元老会に意見を出す。ルイの模擬戦闘に顔を出すこともあるが基本は50階層の守護と敗北後に100階層最後のフロアを守護する仕事をしている。それに加えメイドとしての従事もしているが転移能力を持っているため、何かあった時にすぐに駆け付けることができる。


・ラヴァインプ

 物語冒頭で登場する離反者。ルイに説得され戻るが、裁判中に大王の機嫌を損ねて死刑にされた。

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