表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

5/6

第五話 覚醒


「くそっ!何匹倒してもキリがない!」


 私——エリィはそう叫ぶ。

 三十分ほど前だろうか、突如として魔物の群れが拠点に襲いかかってきた。


 私と、他の四人は家を挟んで背を向け合うような形で戦闘をしていたが、想像異常だ——。


 多いとは思っていたが、まさかこれほどとは。初めての魔法基礎講座からおよそ一ヶ月。


 大体の魔法戦闘技術は叩き込んだが、実戦経験はまだまだ浅い彼女たちだ。これほどの群れに完全に対処し切れるとは到底思えない。


 早く、こちら側を片付けて、加勢しに行かないと——。


 私には、一つの懸念があった。それが、「魔物をここまで統率できるほどの大物の存在」だ。これほどの群れが一度に攻撃を仕掛けると言うのは、偶然にしても出来すぎている。


 そして、この「大物」が知性を持っていた場合、拠点の家の中にある“もの”について知っており、かつ、私がそれを護らなければならないことを知っている可能性がある。


 そうなれば、奴らはこちらに戦力を主に投入し、弱い少女たち四人を「大物」が一人で叩きに行くだろう。それはつまり、「少女たちの死」を意味している。


 「私を、信じてほしい」。

 あいつらに向けて言ったその言葉の決意に恥じないためにも、私はできる限り早く、こいつらを殲滅しなければならないのだ。


***



————再び、爪が振り下ろされた。



 走馬灯でも見ていたのだろうか、爪は、ものすごく遅く振り下ろされたように感じた。

 

 先生は、どうなったのだろうか。


 あの人は、私たちを信じてここを任せた。なのに、それに応えることは叶わなかった。


 あのとき、私たちを拾ってくれた先生。その最初の言葉を、私はまだ鮮明に覚えている。


 「私を、信じてくれ」と。


 先生は、そう言ってくれた。


 私は、その言葉を信じてここまでついてきた。

 先生を恨んでいるか?そうじゃない。ただただ、悔しいのだ。


 先生を信じて、魔法を使おうとしなかった自分が。


 恐怖で、仲間を失いかけている自分が。


 ーー先生に、信じてもらえるような力を持てなかった自分が。


 『お前の能力は皆を笑顔にすることができる』


 何故か、昨日先生が私に言ってくれた言葉を思い出した。


 「笑顔」、か。


 先生は、私たちにずっとそうしていて欲しかっただろう。

 私も、皆も、先生に、ずっとそうしていて欲しかったんだ。

 そのために私は戦う覚悟をしたんだ。……でも、それは叶わなかった。

 私は、今から爪を振り下ろされて絶命するだろう。もちろん、他の皆も既に——


「——————!」


 何かが聞こえた気がする。右から?


 私が右側を向くと、そこには、血塗れで倒れているノエルがいた。何かを訴えかけるようにこちらを見ながら、何か話している。


「に……げ……て……」


 口調から、そう読み取れた。そう、聞こえた。

 私は、悲しかった。そこまで傷ついて、それでも私を心配してくれる。そんな、大切な仲間を守れる力を、使いこなせなかった自分が。



——本当に、そうなのか?



 まだ、ノエルはかろうじて生きている。今すぐに奴を倒して応急処置をすれば、ノエルだけでなく、他の二人も助かるかもしれない。


 まだ、希望はある。一度は失った希望を、私はまた無碍に捨ててしまうのか?


——いやだ。そんなこと、もう二度としたくない。


 『お前の能力は皆を笑顔にすることができる』


 先生の声が再び頭の中に響く。できるのか?私に?いや、違う。やるんだ、今、ここで。


 頭上には爪。避けることはできない。希望を、自分で掴むんだ。そのためなら、魔法なんて恐いもんか。


***


 パキンッ


 乾いた音が、森のなかで響く。

 地面に落ちたのは粉々になった怪物の巨大な爪。

 爪があったはずの怪物の腕には、私の、黒い瘴気の塊が纏わりついていた。思わず怪物は飛び退き、腕を切断して難を逃れる。

 まだだ。まだ、完全に制御できてない。


「……ナンダ?ソレは」


 怪物は即座に腕を再生させてこちらを睨みつける。


——もう、迷わない。


 目の前の怪物は、大きく口を開け、鋭い牙を剥き出しにする。


「クカカカカッ……!ナンダ……貴様ハ、今サラ足掻クノカ?」


 私は何も言わず、ゆっくりと立ち上がって左手を揚げる。

 黒い瘴気は私の腕の周りでとぐろを巻き、まるで意思を持ったかのように蠢いていた。

 でも、痛くない、苦しくない。今ならいける。次で、奴を仕留める。


「足掻く?違うよ。」


 私は静かに微笑みながら呟く。


「私は……勝つんだよ。ここで」


 私は、絶対にこの力を使役してみせる。皆を守るために、先生の笑顔を守るためにッ!


 怪物が咆哮を上げ、私に向かって突進してきた。地面が揺れ、木々がその衝撃でなぎ倒されるほどの勢い。私は微動だにせずに、真正面から奴を待ち構える。


「――■※△◆◎!」


 怪物は吠えるように詠唱を紡ぐ。

 私の周囲に、黒紫の魔法陣が幾重にも浮かび上がった。


 そんなもの、今の私には効かない。


 私の周囲でみるみるうちに瘴気が膨れ上がっていく。

 私が軽く指を振るうと、奴の魔法陣は塵のように消え去った。


「魔法なんて無駄」


 私は、さらに一歩踏み込む。

 私の足元から瘴気が広がり、地面を伝って怪物の巨体を覆い始める。


 恐らく、この瘴気を纏った相手は何らかの肉体干渉を受けるのだろう。

 怪物は苦しみながら、必死に瘴気を薙ぎ払おうと暴れている。


「ーーこれで、終わり」


 私はそう言ってぱちん、と指を鳴らす。

 瘴気は完全に怪物の体を包み込み、一気に収縮していく――はずだった。



どすり。



 嫌な音が、自分の後ろから聞こえた。背中が熱い。一気に、心拍数が上がっていく。

 怪物を覆っていた瘴気は霧散し、削れた奴の身体はみるみるうちに再生されていった。

 そして何故か、私の背中に、先程破壊したはずの爪が深々と刺さっていた。


「――!?」


 刺さった爪は私の身体を貫通し、腹まで達していた。

 脊髄をやられたのだろうか。下半身にはすぐに力が入らなくなり、私は再び地面に崩れ落ちた。


「……ッ、なんでっ!」


「少しアブナかっタが、ヨウジンしておイテ正解だったナァ、ナニカ、イヤーなヨカンがシテたんダよねェ」


 怪物はニタニタと笑ってそう言いながら私の目の前に移動して、再び爪を振り下ろそうとする。


「くっ……!」


 今度こそ避けられない。防御する間もない。本当に終わりだ。もう、対抗手段も、力も残っていない。嫌だ。まだ死にたくな——


 瞬間、怪物の爪は、轟音とともに腕ごと粉砕された。一体、何が——


「……ありがとう、ここまで耐えてくれて。言っただろ?『お前ならできる』って」


 聞き慣れた、優しい声が響く。私の目の前には、大好きな、先生の姿があった。

 私は、その声を聞いて涙を流す。


「先生……!」


 駆けつけた先生は、即座に私の傷を癒して右腕を接合、背中を治療してから、その場で詠唱を始める。


 淡い光が、瀕死の三人を包み込み、瞬く間に傷を再生させていっ。その後、先生は再び怪物に向き直った。


「許さない……」


 エリィの表情が険しく歪む。その双眸は、激しい怒りに燃えていた。


「さあ……どうやって嫐り殺してやろうか」


 怪物を見据えて恐ろしい笑みを浮かべているエリィの全身から、桁違いの魔力が溢れ出す。大気が震え、空間すら歪んでいく。


「クソッ!ナンデオマエガアアアァァァ!」


 怪物は、先生めがけて飛びかかり、思い切り爪を振り落とす。


「先生!危な——」


「失せろ、化け物が」


 先生は、その爪を片手でいとも簡単に止め、素手で化物の爪を、腕ごと引きちぎる。怪物の悲鳴。彼女の怒りは、まだ収まらない。


「お前みたいな奴は……ただの死じゃ生温い!」


 彼女の怒号とともに、光の刃が次々と形成されていく。宙に浮かんでいる無数の刃は、怪物に向かって次々に飛んでいく。


「消えろッ!!!」


 無数の光の刃は、怪物の体を一瞬にして貫いた。怪物が断末魔をあげる。

 その後、奴の身体が球体の光で覆われ、ゆっくりとその大きさが縮んでいく。

 次第に、怪物の断末魔が小さくなっていく。

 そして、グチャッ、と言う鈍い音と共に、奴の身体は塵すらも残さずに消滅した。


 戦場には、静寂だけが残った。私は、安堵の涙で顔をぐちゃぐちゃにしながら先生の胸に飛び込む。


「せんせい……わだじ……怖かったよぉぉ……!」


「大丈夫だ。今は、ゆっくり休んでくれ」


そう言って、先生は私の頭を撫でてくれる。


あれ?……すごく……ふらつく……眠気……が……


***


あれ?……ここ、ベッドの上……?確かさっき、怪物に負けて、先生が来て、それで……


「みんなっ!」


 私が目を覚ますと、先生と、他の三人が私の顔を心配そうにまじまじと見つめていた。

 右腕の感覚もある。よかった、間に合ったんだ。


……てか、みんな近いよ?心配なのはわかるけど、ちょっと苦しいかも……ん?なんだ、こいつ……


「誰ですか?この猫」

 仰向けで横になる私のお腹の辺りで、一匹の猫がぐうぐうと寝ていた。


「ああ、そこからか……」

 そう言って先生は、私が意識を失った後に怒ったことを事細かに説明してくれた。


「お前が意識を失った後……」


***


 強い光に包まれて、私——セレナは意識を取り戻した。

 体の痛みがなくなっている、先生が治してくれたのでしょうか?そうだ、他の皆は……


「ノエル!大丈夫なの!?」

 ミラは近くの木の幹の下で起き上がっていたが、どこか思い詰めたような表情をしている。私はノエルのそばにかけ寄るが、意識がない。脈も——なかった。


「そんな……ノエル……!!」

 私は、涙を流しながらノエルの小さな手を握りしめて、自分の顔に押し付けた。そしたら——


「……?セレナ、何をしているの?わたしの手なんてにぎりしめて……」

「ノエルっ!!」


 嘘、ほんとに……?よかったぁ……ノエルがいなくなったら……私……!


 私は、嬉しさのあまりノエルに抱きつく。


「セレナ……ちょっと苦しいの……」


 今は知ったことですか、素直に抱きしめられててください。


 でも、どうしてでしょうか?

 ノエルは、確かに先程——言い方は悪いですが——確実に死んでいました。それなのに、なんで……?


「消えろッ!!!」

 びっくりした……!あれ?今のは、先生の声……?


 私が声のした方を見ると、先程私のことを掴んでいた化け物が断末魔を上げてトドメを刺されていました。


 ざまあみろ、ですわ。


 トドメを刺し終えたあと、先生はフィオナ——今回のMVPですわ——をおぶって私たちの方に向かってきたので、先程起こったことを洗いざらい話しました。


「なるほどーーセレナが『再生』か……」

 そう呟いて、私が、禁忌魔法「再生——リザレクション」の所有者であること。

 そして、その名の通り、死者蘇生や、通常回復魔法の範疇を超えたものの使用等ができる能力であることを先生は説明してくれました。


「……一度、家に戻ろうか」

そう言ってから、先生は少し燃えてしまった家の中に入り、何故襲撃にあったのかを説明してくれました——。


***


「——恐らく、ここが狙われた原因は「これ」にある」

 そう言って、せんせいは私——ノエルと、他の二人に巻物のようなものを見せてきた。


「せんせい、これはなんなの?」

「これは、通称『聖遺物』というものだ。世界に十個だけ存在し、「禁忌魔法」と同程度の力を引き出すための補助道具だ。

旅を始める前に一つだけ軍から譲ってもらった。まあ、『器』が見つかるまで使う機会はないかもしれないがな」


 言って、せんせいは続けた。


「……一番の問題は、これが何故見つかったのかだ。自分で言うのもなんだが、確実に見つからないように厳重に保管していたはずだった。だから……」


 そう言って、せんせいは部屋を見渡す。


「この拠点に何らかの『細工』が施されていた可能性がある」


——地獄の「細工探し」の幕開けだった。


「ぜんぜんみつからないの……」

「そうねぇ、探索魔法の類だと思ったんだけど」

 そう言って、わたしとセレナは家の倉庫を手当たり次第漁る。何も見つからない。

ミラが持ってきた拠点(家)は、木造二階建ての4LDK。このどこかにあるはずの正体不明の細工をたった四人で見つけるという作業は困難を極めた。

 強いて言えば、ミラの隠し持っていたへそくりが見つかった程度だ。後でセレナに叱ってもらおう。でも、なんでこんなに……ん?


 なにかが、見える。波?視界がぶれて、そこに線のようなものが見えはじめる。

 何かわからないけど、これをたどっていけば分かるかもしれない……!


わたしはそう思い、セレナの手をひっぱりながらその線をたどっていった。すると——


「……なんでなの?」

その線は、リビングの棚を伝って——屋根の上まで延びていた。


「セレナ、ちょっと、肩車してほしいの」

「え?肩車?」

困惑しながらも、セレナは肩車をやってくれた。高身長のセレナがわたしを肩車すると、わたしの手は屋根に届くようになる。わたしは、屋根の上に手をあてて、なにかないかと探した。すると——


「うわっ」

突然、屋根の一部がきれいに抜けて、床におちた。


「たぶん、ここに……」

わたしががんばって屋根裏をのぞくと、そこには——


※※※


「……この猫がいた、ってわけですね」

 そう言って私——フィオナは猫を撫でる。


 正直、こんな猫に聖遺物?を見つけて、怪物にそれを伝えるなんて、できっこない気がする。そう思っていると、先生が説明し始める。


「この猫には、魔法がかけられた形跡があった。術者はあの怪物。恐らく、視覚共有と肉体譲渡かなんかだろう」


……え?今なんか恐ろしいこと言わなかった?肉体譲渡?


「じゃあ、この猫ちゃん、あの怪物なんですか!?」

「いや、違うな。こいつはあくまで『被術者』だ。術者が死んだ地点で、こいつは自由、潔白の身だ」


 私は、目の前で毛繕いを始めた猫を抱き上げる。全身真っ黒、大きな青色の眼、艶のある毛並み。

……うん、かわいいな。


「……先生、この猫、飼っちゃダメなんですか?」

「……まあ、世話をするならないいぞ。お前らも、それでいいのか?」

 他の三人もキラキラとした眼差しで猫を見つめながら頷く。

 やっぱ皆も一目惚れしたらしいな。猫って怖い。


 私たちが猫をたらい回しにしながら可愛がっていると、先生が思い出したように言う。


「そうだ、言い忘れてたな、ノエル」

「なんですか?せんせい」

「お前がさっき言ってた『線』ーーあれは恐らく、禁忌魔法の影響だ。

お前は恐らく、禁忌魔法『魂響ーーシルエト』の所有者だ」


 先生は説明した。禁忌魔法「魂響」ーーそれは、動物の魂に干渉できる能力。

 人間以外との意思疎通から、死者の降霊まで、様々なことができるらしい。


「そっかぁ……動物とおはなし……」

 ノエルは、うっとりとした表情で猫を眺めている。


 彼女は、もともとメルヘンやお伽話の類が大好きな子だ。

 旅立ち前にも、ありったけの本を腕輪に収納しているのが見えた。

 動物と話せると言うのは、この上ない喜びだろう。……あれ?じゃあ、自動的にこの猫ちゃんが懐く相手って、ノエルになるんじゃ……


 二人も同じことを考えていたのだろうか、私と同じく残念そうな表情で、猫の所有権をノエルに譲っていた。


 あれ?そう言えば、ミラだけさっきから、あからさまに私たちと距離をとっているような気がする。

 よくよく思い出せば、さっき猫を撫で回していた時もミラは参加していなかったし、私が意識を失ってからの経緯を皆が説明している時も、ミラはどこか思い詰めた表情をしていた。


 何かあったのかな……?そう思って私は、ミラを呼ぶ。


「ミラ、どうしたの?さっきから……」

 あれ?ミラがいない。


「ねえ、ミラ、どこに行ったか知らない?」

「さっき、外に出るとか言って退出していましたよ」


 ……なにか、あったんだ。

 そう思った私は、ミラを追いかけるために外に飛び出す。ミラは、外で一人、下を向いて佇んでいた。


「ミラ!何やってるの?こんなところで。何かあったの?」

 私はそう言ってミラに手を伸ばそうとしたが、突然、逃げられる。


「やめて!あっち行って!」

「なんで!私、何かした!?」

ミラは森の奥に逃げ始める。私は、追いかける。


あの感じ、本当に何かあったようだ。恐らく彼女は、その「何か」を自分の中で塞ぎ込もうとしている。


しばらく追いかけていると、疲れた様子で岩陰で座り込むミラの姿を見つけた。


「……なんで……なんで……!止まってよ……!」

私は、「何か」の正体を知るために、呻くミラを暫くの間、草むらから覗いていた。すると——


「えっ……!」

——私は、黒ずんだ彼女の手が触れたところが次々に消滅していく様を、目の前で目撃した。

フィオナがついに能力を制御しました……!同時にセレナとノエルも能力が発現……!まさに、「覚醒」というタイトルに相応しい話だったのではないでしょうか!そして、最後にフィオナが目撃したミラの手の秘密……それはなんなのか、ミラはどうなってしまうのか!?

次話にご期待ください!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
めちゃくちゃ面白いです!続き待ってます!!
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ