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第二話 旅の始まり


 下町の小さな店で、少女たちは朝食を囲んでいた。


 テーブルの上には、新鮮な食材をを使ったシンプルな料理が並べられている。

 パンの香ばしい匂いとスープの温かさが、早朝の身体に深く染み渡っていく。


 果物の甘さが朝の清々しさと相まって、どこか落ち着く平穏な時間を五人は過ごしていた。


「ほいひいれすね、これ」


 フィオナが、手のひらサイズのロールパンを一口でほおばりながら嬉しそうに言う。


「ああ、素朴だが、朝には丁度いいな」


 エリィがにっこりと微笑む。


 しばらくして、皆が雑談混じりに食事を摂り終えようとした頃、彼女は少女たちに言う。


「さて、そろそろ出発の準備をしようか。」


 朝食を終えると、少女たちはそれぞれ自分の荷物を整理し、旅支度を始める。


 その途中、ミラが何か気づいたように立ち上がり、他の四人に向かって言った。


「僕、ちょっと外に出てくるね。装備を買い足してこないと」


「分かったわ。気をつけて行ってらっしゃい」


 セレナが応じる。


 ノエルも「いってらっしゃい」と声をかけた。


 ミラは店を出ると、周囲を見渡してから走り出す。


 少女たちが座っていた窓際の席には、柔らかな朝日が差し込んでいる。


 残された彼女たちは、少しの、心地よい暖かさと静寂にしばらく身を任せていたが、しびれを切らしたようにセレナが立ち上がり、他の三人に告げる。


「ミラの帰りが遅いわ……心配だから見てきます。合流でき次第戻ってくるので、ここで待っていてくださいね」


「まってセレナ、わたしもいっしょにいくの」


 そう言って、宿から出ていくセレナについて行くようにして、ノエルもいなくなる。


 セレナは厳しい反面、根は優しく、面倒見がいい性格なのだ。


 宿には最終的に、フィオナとエリィだけが取り残された。


「……いよいよ、出発かぁ……」


 フィオナが少し力を抜き、窓越しに朝日を見つめながら呟く。


「そうだな」


 エリィが静かに答えると、フィオナはふと彼女の方を向き、目を細めて尋ねた。


「でも先生、私たち、今からどっちに行くんですか?まさか、途方もなく歩き続けるとか……?」


 フィオナは不安げにそう呟く。


「それを見てみろ。」


 エリィは、そう言いながらフィオナに付いている腕輪を指さす。

 内部に埋め込まれた小さなコンパス、その針は、何故かフィオナを指し続けていた。


「これ……コンパスですよね?なんで私を指し続けているんですか?」

「ああ……そういえば忘れてたな……」


 エリィはフィオナの水晶玉に触れる。すると一瞬の発光の後、コンパスの針は全く別の方向を指し示すようになった。


「そのコンパスは、『器』の居場所を指し示している。

さっき、お前たち4人を効果対象から除外した。

そのコンパスの方向に行けば、他の『器』が見つかるはずだ。

おそらくその方向なら……森に入ることになるが、いいか?」

「全然!私はどこまでも先生についていきます!」

「そうか、ありがとう。じゃあ私は、他の三人にこのことを言ってくるから」


 エリィはそう告げると、他の三人を探しにいくために外へと向かう。


「新たな旅、か……!」


 フィオナはそう小さく呟きながら、目の前の朝日を再度見つめた。


 これから、日が昇る度に新しい世界が広がるのだと思うと、彼女はその先に待ち受けるであろう冒険が楽しみで仕方がなかった。


 少しの間そうしていると、突然背後から声をかけられる。


「フィオナ!先生、何か言ってた?」


 ミラだ。彼女は、両手に重そうな金属製の装備をいくつか抱えていた。

 エリィたちと入れ違いになったのか、他の三人はまだ戻ってきていない。


「うん、どうやら、コンパスが示す方向に進めばいいみたいです。そこに『器』がいるだろうって……あと、これから森に入るけど大丈夫かって言ってました」

「森!」

 

 ミラの目がきらりと輝く。


「よっしゃあワクワクする!」

「そういえば、ミラは何を買ってきたんですか?」

「ん?ああ、買い忘れていた装備を買いに行ったんだけど……ここに戻ってくる前に、ちょっと気になる物があってね。着いてきて!」


 そう言ったミラは、フィオナの腕を掴んでどこかへ向かう。


「到着!」

「何ですか……?ここ」


 ミラがフィオナを連れてきたの場所は、裏路地にポツンと佇む、謎の店だった。

 木製と思わしき店の外装は真っ黒に黒ずみ、苔や蜘蛛の巣がそこかしこに発生している。

 

「多分ここに戻ってくることはないから、一回だけ、ね」


 そう言ったミラは、ここが何の店かをフィオナに教える。


 ミラ曰く、ここは「願いを叶える店」だという。

 人生で一度だけ入ることができ、その時願った願い事を叶えてくれるのだという。

 それは、フィオナも一度は聞いたことのある、近所でかなり有名な噂話だった。


 まさか、実在するとは。


「じゃあ、行こうか」

「行きましょう……!」


 怖がりのセレナとノエル、用心深いエリィを連れて来なかった理由は明白だ。彼女たちがここに入ろうとする可能性は、ほぼゼロに近いだろう。


 だが、今は違う。


 好奇心旺盛なミラと、怖いもの知らずのフィオナ。

 二人を止められる人は、誰もいない。


 チリンチリン


 ドアを開けると共に、見た目にそぐわない軽快な鈴の音が鳴る。

 店の内装のほとんどは本棚で埋まっており、棚のあらゆる場所が、不気味な標本や謎のアクセサリー類等で埋められていた。


 その反面、奇妙なほど床は清潔に保たれており、その異常さが、恐怖をより増大させた。


「ねえ、ミラ……やっぱり帰りませんか?」

「うん……そうしよっかな……」


 あまりにも不気味なため、二人がそう思い始めた、その時だった。


 キイイィィィ


 ドアの軋む音が、店の奥で開いた扉から部屋全体に響き渡る。


 奥から、灰色のローブを羽織った老人らしき人影が出てきて、こちらに向き直した。


「やばい、どうする!?」

「逃げましょう、早く!」


 慌てた二人は、すぐに後退りし、来た道を引き返そうとする。


「……あれ……?」


 来た道が、なくなっている。


 入ってきたはずの玄関ドアがあった場所は、黒ずんだ板壁に変わっていた。


 二人は顔を引き攣らせ、その場にしゃがみ込む。


 老人が、ゆっくりとこちらに歩を進める。


「フィオナ!やばい、やばいよ!」

「大丈夫、大丈夫だから」


 パニックに陥るミラを何とか鎮めようと、フィオナはミラの手を強く握りしめる。


 こちらへ近づいてきた老人は、二人の目の前で立ち止まった。


「……おふたりとも、何かお困りですかな?」


 老人は、何もして来なかった。


「おじいちゃん……誰なの?」

「私は、見ての通りここの店主ですよ、お客なんて久しぶりだったからね。少し、怖がらせてしまったかな」


 そう言って謎の老人はにこやかな笑みを見せる。


「私のことはどうぞ『店長』とでも呼んでください。願いを叶える店『ラヴィア』へようこそ」


 そう言って店長は、こちらへお辞儀をする。


 二人は、緊張が多少和らいだと同時に、「願いが叶う」という噂に現実味を帯びてきたことにより、興奮状態になっていた。


「店長さん、願いが叶うって、本当なんですか?」

「ああ、本当だよ。ただし、一度だけだがね。さあ、こちらへ」


 店長が手招きして、二人を店の奥へと案内する。


「願いを叶える方法は簡単だ。私の目を見て、願いなさい」


 そう言って店長は、店の奥から椅子を持ってきて、一人ずつ順番に座るように言った。


 二人はお互いに顔を見合わせ、少し迷た後に、ミラが先に口を開ける。


「じゃあ、私から先にやろっかな」


 ミラは少し恥ずかしそうに、そして真剣な面持ちで椅子に座り、店長を見つめ始める。


 しばらくすると店長は優しく頷き、そして次にフィオナを見た。


「貴方は?」

「次、フィオナの番だよ」

「うん……」


 フィオナも、椅子に座って店長を見つめる。


 彼は、まるで猫のように鋭く、フィオナを数十秒間じっと見つめていた。


 しばらくすると、店長は満足そうに微笑む。


「……わかりました。これらが、あなた達の願いを叶えるための手助けとなるでしょう」


そう言って店長は、灰色のローブの中から、刀と、小さな小包を取り出し、それぞれミラとフィオナに手渡した。


 ミラに渡した刀は、見たことないような、奇妙な形をしていた。

 それは、刀身が光を反射しないほど深い漆黒に包まれており、一定間隔で斜め状の切れ込みが入っている代物である。


 また、フィオナが小包を開けると、中には数種類の丸薬が入っていた。それぞれ色の違う丸薬が入っており、説明書らしき紙も同封されていた。


「これらが、あなたが求める力を与えるための道具です。大切に、使いなさい」


 二人が、それぞれの受け取ったものに困惑していると、突然眠気に襲われる。


「フィオナ……なんか……ねむ……」

「わたしも……なんだか、ふらふらして……」


 二人がカウンターに突っ伏する直前、店長は彼女たちに言う。


「ああ、言い忘れていた。ここで起こったことは、絶対に誰にも言わないように。いいね?」


「てんちょ……さ……」


 抗う間も無く、二人の意識は闇の底へと沈んでいった。


 ——どのくらい、眠っていたのだろうか。


 二人が目を覚ますと、さっきまでいた飲食店の机に戻っていた。


 時計を見ると、ミラが店に戻ってきてから数分程度しか経っていない。


「ねえ、ミラ……」

「うん、さっきの……そうだ、刀は……!」


 ミラがそう呟きながら、自分の周りを見る。

 しかし、先ほどもらったはずの刀はどこにもなかった。


「……やっぱり、夢だったのかな?」

「そうみたいで……」


 カラリ


 フィオナのポケットから、謎の音がした。


 ふとポケットに手を入れると、そこには確かに先ほど店長からもらったはずの丸薬が入っている。


「フィオナ、どうしたの?」

「いっいや、なんでもないよ!」


 言わないほうがいい。


 何故かフィオナは、咄嗟にそう思った。


 その時、店の扉が開き、他の三人が戻ってきた。


「ただいま……あっミラ、もう戻ってきてたの?」

「ああ……用事が早く終わってね」

 『ここで起こったことは、絶対に誰にも言わないように。いいね?』

 

 店長のその言葉を思い出し、フィオナは、話を変えて咄嗟に誤魔化す。


 「あ!そういえば先生、いつ出発するんですか?」


「ああ……お前らが良ければ、すぐにでも出発するが……」

「よし、今行こう!すぐ行こう!」

「あんたねぇ……少しは慎重に……」

「せんせいについていけば、わたしたちむてきなの!」

「大丈夫だよ、セレナ。そんなに心配しなくても、先生がいれば私たちは百人力ですから!」


 エリィは彼女たちの言葉を聞いて、少し照れくさそうな笑みを浮かべながら言う。


「では、今すぐ出発しようか。だが、気は引き締めてくれよ?森には時に、思いもよらない危険が潜んでいることがあるかもしれないからな。」

「はい!」

「早く行こうぜ、先生!」

「わかりました、先生!」

「わかったの!」

「じゃあ、出発だ!」

「「「「おーー!」」」」


 彼女たちは森へと足を踏み入れた。

 森の入り口を抜け、薄暗い木々の中を進んでいく。

 落ち葉を踏み締める足音が、森の静寂にそっと響き渡る。


 この丸薬には、一体何の効果があるんだろうか。

 でも、一つだけわかることがある。

 私は、「みんなを助けたい」と、そう願った。

 これは、その願いを叶えるためのものなのだろう。 


 だから……今は、このことは秘密にしておこう。


 フィオナは心の中でそう呟きながら、皆について行った。


 ——一つだけ追記しておこう。

 二人は、あの後もう一度だけ先の路地に戻ろうとした。

 しかし、店は見つからなかった。いや、見つけられるわけがなかった。

 なぜなら、路地裏そのものの存在が消えていたのだから。


***


「はあ、はあ……疲れたぁ、もう無理ぃ!」


 そう言ってミラがその場に倒れ込む。


「先生、流石にそろそろ休憩にしませんか?流石に私も疲れが……」

「ちょっときゅうけいするのぉ」

「どうしますか?先生」

「ああ、そうだな……近くにテントでも立てて、今日は一旦休憩するか」


 そうエリィが言うと、待ってましたと言わんばかりにミラが自分の腕輪を見せびらかす。


「さてと、僕の出番かなぁ……」


 そう言って彼女が腕輪に左手をかざすと、腕輪に嵌め込まれた水晶玉が発光し、何もなかった場所に小さなログハウスが出現する。


「じゃじゃーん!僕が持ってきたもの!すごくない?」


 そう言いながらミラがログハウスの中に入ると、それに釣られるかのように他の3人が一緒に雪崩れ込み、中に設置されたベッドに飛び込む。


「疲れが癒やされます……」

「たまにはやってくれるじゃない……」

「もうつかれたの……」


 ログハウスの中でごろごろし始めた4人を見て、エリィは微笑む。


「あまりはしゃぎすぎるなよ」


 その口元には、微かな笑みが浮かんでいた。


 「そういえば、今日の飯ってどうする?」


 ミラがテーブルに用意した食材を並べながら尋ねる。


 持ってきた保存食はあるが、せっかくの森なのだから、少しは新鮮なものを食べたいところだろう。


 「ふふん、私の腕前を見せてあげる!先生、沢山食材を取ってきますから、楽しみにしててくださいね?」

「あっ!望むところです!」


 そう言って、セレナとフィオナはは短剣を片手に森へ駆け出していった。


***


 しばらくして、セレナとフィオナが拠点に戻ってきた。


 汚れ一つつけずに沢山の木の実や果実を持ってきたセレナに対して、汚れまみれのフィオナはクタクタになった様子で兎を一匹、掲げるようにして持っている。


 フィオナは誇らしげな様子でセレナに言う。


「……ほら、ちゃんと仕留めましたよ!」


 それを傍目に、セレナはカゴいっぱいに入った木の実や果実を抱えながら言う。


「ふふん、私はこんなにたくさんの木の実と果物を集めましたよ!

見なさい、このカゴいっぱいの食材を!」

「えぇ!?いやいや、そっちは量だけじゃないですか!狩りって言ったら、やっぱりこういうのが本番でしょ!?」

「狩りの定義にもよるんじゃないかしら?私は“食糧確保”を最優先にしたの。ほら、こっちの方がみんなの役に立つと思わない?」

「ぐぬぬぬ……た、確かに果物もありがたいけど、肉のほうが栄養価高いし、調理すれば美味しいんだから!」

「えー?でもみんなで分けたら、そのウサギ一匹じゃちょっと物足りないんじゃない?」

「うぐっ……!う、うるさいですね!とにかく、私はちゃんと獲物を仕留めたんだから、私の勝ちです!」

「別に勝負じゃないでしょ?……って言いたいけど、そんなに悔しそうな顔するなら、今度はもっと大きな獲物を捕まえてみたらどう?」

「むっ……いいですよ!今度はもっとすごいの獲ってきますから!次こそ圧勝してみせます……!」

「あなたにできるのかしら?すごいのって言っても、せいぜいタヌキ程度じゃないの?」

「はあ?私ならもっと……」

「はいはい、そこまで!2人とも、張り合いはその辺にしとけ」


 エリィが2人の仲裁に手を叩きながら入る。


「な、なんですか先生!私はただ、セレナに負けたわけじゃないって証明したくて……!」

「私は別に負けたとか勝ったとか気にしてないけど?」


 フィオナが意固地になるのを見ながらセレナが笑いを堪えながらそう言い、フィオナの怒りをさらに増大させる。


「セレナ、いい加減に……」

「今やることべきはなんだ?少なくとも喧嘩じゃないだろ?」

「むぅ……」

「了解〜」


 エリィはそう言いながら今ある食材を確認する。


 フィオナのウサギ、セレナの集めた木の実や果物、そして、ミラが持ってきた数種類の調味料。


「……美味いものが出来そうだな」


 そうエリィは呟き、少女たちに指示を出す。


「フィオナはウサギを捌いて、セレナは木の実と果物の下処理をしてくれ。ミラは川に水汲み、ノエルは私と料理の手伝いだ」


 それを聞いてフィオナが青ざめる。


「ええっ!?捌くって……えーっと、その、皮を剥いで、内臓を取り出して……?」

「そうだ。それが出来なきゃ、せっかく仕留めた意味も無くなるだろ?」

「うぅ……確かに……」

「フィオナ、だいじょうぶ?わたし手伝えるけど……」

「だ、だいじょうぶだからっ!」


 そう言ってフィオナは必死にウサギを捌き始める。


 一方でセレナは、果物を選別し、食べられるものを下ごしらえしていた。


「えーっと、これは食べられなくて……」

「セレナ!作業進んでる?わっ美味しそう!ひとついただきー!」

「あ、待って、それはーー」


 そう言いかける前にミラはその果物を口に放り込む。


「ぎゃああああああっ!」


 彼女が食べたのは強烈な苦味が特徴のニズの実。

 彼女が悶え苦しむのを見ながらセレナが言う。


「だから待って欲しかったのに……毒じゃなくてよかったわ、少しは反省しなさい」

「ごっごめんってええぇ、水、水うぅ」

「はいはい、しょうがないわね。その代わり、あなたも手伝って」


 そう言ってセレナはミラに水を手渡す。


「ぷはぁ、ありがとう、セレナぁ」

「そんなこと言ってる暇あったら、早く自分の作業に戻りなさい」

「ごめんってセレナぁ」


 そんな、いつもの光景を描きながら、五人は夕食の準備を進める。


 やがて、ウサギ肉と木の実のスープと、デザートの果物が出来上がった。


「ふぅ……死ぬかと思いました……」

「すっごくいい匂い……!」

「今日は2人の大手柄だな。お前たちがいなかったら、今日の食事はまともなものじゃなかった」


 エリィのその言葉に、フィオナとセレナは鼻を高くする。


「頑張って捌いた甲斐がありましたぁ」

「まったく、その通りですわ、先生」


 二人は、最初に張り合っていたことを忘れたかのように料理を眺めて笑っている。


「……まあ、1番の大手柄はこのフィオナですけどね?果物だけの夕食とか、味気ないですし!」

「はあ?わたくしがいなかったら、5人で小さいウサギをちびちび食べることになっていましたけど?」

「もう、張りあわないでほしいの!今からご飯なの!」

「ほら、2人とももういいから、早く食べよう。じゃあ……」

「「「「「いただきます!」」」」」


 こうして、少し騒がしくも楽しい夕食が、今日も始まるのであった。



——第三話「魔法基礎講座」に続く



フィオナたちは、無事に魔法を使うことができるようになるのでしょうか……!

次話に続く!

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