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ささやかな情交

生に縋る

作者: 秋暁秋季

注意事項1

起承転結はありません。

短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。


注意事項2

恋愛です。R15です。

苦手な方はご注意下さい。


本編よりもオマケの方が際どいです。

一滴のメンヘラが入ってます。

目覚めると、外は夏らしい嵐だった。時折打ち付ける雨音と風音が不安を煽る。女の繊細な神経は、それに充てられてか逃げ出す事もせず、暗い顔で体育座りをしていた。脱ぎ捨てたワイシャツだけが力なく女の体を守り、静かに慰めているようだった。その様を見て、俺はゆっくりと手を伸ばし、後ろからすっぽりと抱き着く。

「昨日の続き、する? 外は嵐だから、お出掛け出来ないし」

声にしっとりとした憂鬱さが含まれている。低気圧に弱い。雨が降るとボーッとしている事が増える。今も例に漏れず。それでも表面上だけは穏やかに、甘く、上手いこと取り繕う。その様を見ていると、嵐とは別に不安を掻き立てられ、益々強く抱き着いた。

「不安を紛らわす方法なんざ、ベッド以外でもあるだろうに」

「でも今は生に縋りたいかな。昨日していたみたいに、雰囲気、作って欲しいな」

首に回した腕を女の細い指が撫でる。そうされるともう、言いなりにするしかなかった。

ベッドの脇にぐしゃぐしゃになって固まったタオルケットを引き寄せると、そのまま女の体を包み込む。するとオバケ姿になったまま、膝上に乗り上がって来た。布の隙間から手を伸ばし、生肌に触れるとタオル越しに擦り寄る。

「いい匂いだね。とっても。とっても」

「犬みたいだな」

傍から見れば艶かしい行いの一つなのに、言動があどけないせいで全くそう感じない。心配さえも揉み消しに掛かる故に末恐ろしい。油断していると、デリカシーのない言葉をかけてしまいそうな程。

「あのね、君の好きな所本当に沢山、沢山あるんだけど、そのうちの一つ。私の事可愛がりたくなる時、手首を掴んでベッドまで連れてってくれるところ。こうやって膝の上に乗せてお布団で包んでくれるところ。それから抱き締めてキスしてくれるところ。とても花丸、百点満点。ぱちぱち」

酩酊した様に音もなく手を叩くと、タオルケットから顔を出し、首を伸ばしてきた。静かに瞼を閉ざし、口付けを待ち侘びる。その薄紅に自らのを乗せた。

女の体を感じるのは今はお預け。


オマケ1 熱い

大事に大事に繊細な部位を触れられる時、突発的に血の巡りが盛んになる。一乗、二乗、三乗……。毛細血管に火が灯る。段々と身体全体にしっとりと汗を掻く。あぁ……熱い……。体の中に高炉が出来たように、延々と燃え続ける。

「……熱い」

「ん……俺も」

君は良いだろうか。君が良ければ、良いんだけど。なんでも……。


オマケ2 続きをしましょう

「では続きをしましょう。昨夜の続きです」

「……気分は?」

「? 大丈夫だよ」

以下何でも許せる方向け。

私の発言が許せる方のみ宜しくお願いします。


夏の嵐と、夜のネタの導入が書きたくて。

タオルケット包んで、膝上に乗せる描写が好きです。

揺籃のように揺すって欲しくはありますが、流石に難しいので、抱き寄せるネタに変わりました。


雰囲気というか、段階は大切だと思った本日。

突然首根っこ引き摺られて、毟られたら怖いと思った本日。

困ったらとりあえず、頭撫でてりゃなんとかなる。

という訳分からん精神で生きてます。


※作者はベートーヴェンの月光を聴いてます。

※第二のアンドロイドの創造と破壊です。



次回予告 “書いてないので更新は未定です!!”

幻想奇譚は明日出来たら書きます。

浮かんでいるのは、図書館ネタ。熱が冷めたら変わります。


後は生々しい、死にまつわる話。

死に直面した人と対面するのは、顔を合わせるのが出来ないくらい、しんどいんですよ。面会さえ辛くなる程。


※作者はベートーヴェンの月光を聴いてます。

※第二のアンドロイドの創造と破壊です。

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