小隊長ヒメイについて
結末から書いていく方式
前後を調整して修正しながら追加していく
身体の負荷は感じない 上下は感じない 音も聞こえない 匂いも味もない
光だけだ 閉じた瞼も透過する強い光だ 強い密度をもつ空気のようだ
手を前方に伸ばしてみるが触れる感覚はない 伸ばした腕も視認できない
強い光でやかれた目が腕を映せないのか 自らが発光しているのか
気分はひどく落ち着いている
しばらく経過したころ、その光の中央に黒い点があることに気づいた
それが染みのように拡がっていく 徐々に大きくなっていく
黒い点だったものが接近してきていることに気付く 否、自分が近づいているのか
やがて黒に包まれた 闇を見ているのかなにも見えていないのかはわからない
もっとも近い記憶を探すと、先方に並ぶ複数の銃口が煙を出した瞬間だった
粗悪品で銃筒の方向に弾は飛ばないので、近くの防護策に跳弾したようだ
天使の迎えは来ないようだ 信仰する神によって生の終わりが違うのか
それらを教えてくれたイヤルには御使いの迎えが来たのであろうか
自分は彼のいう地獄にいるのだろうか しかし悪魔は獄使はいない
何もない闇にいま自分は置かれている 痛みも苦しみもない
天国にあるという快楽もないし暖かさもない