カミさまのウーロン茶
ふむ、 お前さん、 いつも同じ飲み物だな?
そう、 これ、 ウーロン茶だよ!
ふむ? ウーロン茶……旨いのか?
んー、 好き嫌いはあるかもしれないけど、 さっぱりしてて、 わたしは好き!
ふむ、 なるほど。
と、 言ってもね、 ウーロン茶を飲み始めたのは最近なの! ちょうどここに来た最初の日に、 そのとき百円しか持ってなくて、 自販機で買えるのが三五〇ミリリットルのお水か、 このちいさい二七五ミリリットルのウーロン茶だけだったの。 それで、 ウーロン茶を選んで飲んでみたら、 さわやかで美味しかった! 今度はカミさまのも買ってきてあげるね! あ、 これ、 一口飲んじゃったけどよかったらどうぞ!
ふむ、 いいのか? 有難う。 おっ、 まだつめたいな。
……ふん、 ……ふん! ……ふまい! 旨いじゃないか! こいつは良いな!
えへへ、 よかったー! じゃあ、 カミさまのウーロン茶も、 次、 来るとき買ってきてあげる!
ふむ、 カミさまのウーロン茶か、 はははは! 楽しみにしているぞ。
うん! お持ちします! あ! わたし今日はもう行かなきゃ! また来るね、 カミさま!
ふむ。 またな、 行ってらっしゃい!