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カミさまのウーロン茶  作者: えいえんのいのち
19/20

翌日

 カミさまが、 ナギが()えた翌日(よくじつ)から神社(じんじゃ)修復工事(しゅうふくこうじ)(はじ)まった。


 社殿(しゃでん)とその(まわ)りは工事(こうじ)のためにすっかり(おお)(かく)されている。


 わたしたちのいた場所(ばしょ)()わっていく。


 わたしはぜんぶ(おぼ)えてるって()ったけど……やっぱりちょっとさみしい。


 カミさまはもういない。 あの(おお)いの中に(かく)されて。


 今日(きょう)(こえ)()こえない、 ナギ……さまは、 いるのかな?


 わたしに()びかける声は……聞こえない。


 わたしはウーロン(ちゃ)二本買(にほんか)うクセがついてしまっていて、 これはしばらく(なお)らないかもしれない。


 もちろん今日も二本(にほん)ある。 一本(いっぽん)はわたしの、 そしてもう一本は、 カミさまの……。


  ——ふむ! そう、 俺の。


 ……えっ?


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