前置き 【駄菓子おかし】
え~
十五代目大吉、
染谷京夜です。
昨日は、
父が【お菓子おかし】をやりましたね。
◆
いや~皆さん、
拍手をありがとうございます。
母もね、
舞台袖でニコニコしてましたよ。
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でね…
それからが大変だった。
◆
晩御飯前にね…
姉とテレビを見ていましたよ。
茶の間のコタツでね…
感動しそうな映画のCM見たりしながらね…
【これは大作ね…】って姉がポツリと言うんですよ。
【確かに…】と僕。
◆
それからね…
大変でしたよ晩御飯…
◆
母が料理を作り、
父が日本酒を呑む…
◆
母に呼ばれてね…
姉と私が台所のテーブルにつく。
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五分くらい待って…
晩御飯が完成。
◆
一口二口食べて…
もうね、
恥ずかしいんですよ。
分かります?
こうね、
父と母がね…
新婚みたいな空気をね!
かもし出してるんですよ!
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皆さん笑いますけどね…
もう、本当に恥ずかしい…
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いや、
仕草というかね、
そういう物はないんですよ…
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でもね!
明らかに新婚なんですよ!
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姉がね…
【私と京夜は茶の間で食べますから、
どうぞ二人でごゆっくり!】って、
晩御飯を持って立ち去るんです。
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私も慌ててね台所のテーブルを後にしましたよ。
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茶の間でね…
【姉ちゃん何なのあれ?】ってきくとね、
姉がね…
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【うるさいわよ!】ってね。
【見て分かるでしょ!】ってね。
【お母さんが惚れ直したのよ!!】ってね。
ご飯をかっこむんですよ。
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【だよね…】って私もね…
◆
ええ…
姉と二人で、
黙ってご飯を食べましたよ…