その5 釜揚げシラス
さて…
白い魚といったら【釜揚げシラス】ですね。
こうね、
小さな魚の稚魚がね、
網の中で踊ってる。
港で茹でられ、
ご飯の上に乗るんですよ。
それを頂く。
焼かなくてもいいし、
刺身のように切らなくてもいい。
何なら味噌汁もいらない。
熱々の白米の上にシラスを乗せて…
男はかっこむ…
女性は丁寧に米を持ち上げて食べる…
◆
この男女の対比がね、
若い男と女のね、
粋な食べ方ですよ。
◆
男の色気…
女の色気…
◆
私はね、
新婚夫婦の家に行くときはね、
必ずシラスを手土産にしますよ。
◆
だって嫌いな人はいないでしょ?
コレで夫婦喧嘩は起こらないですから。
茹でてありますからね、
生より日持ちもしますし、
切らなくてもいい、
焼かなくてもいい。
余ったら茶漬けにしてもいいし、
味噌汁に入れてもいい。
赤子がいるなら離乳食ですよ。
お粥に混ぜてね、赤ちゃんでも食べられる。
◆
しっかし、
釜揚げシラスはね、
何とも…
風情があり…
甘くてね…
程よい塩気があり…
旨味があり…
何ともいえませんな…
何より年がら年中食べられる…
シラスはいいもんですよ。
ありがたい食べ物ですよ。
◆
え?
オチですか?
◆
私もね、
シラスさんにね、
オチをききたいんですけどね、
いつも新鮮なうちに釜揚げにされてましてね…
オチをね…
きけないんですよ…