表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【長屋小噺】 三分間のメロンソーダ  作者: 長屋ゆう
◇第二部 第四章
95/172

その5 釜揚げシラス

さて…

白い魚といったら【釜揚げシラス】ですね。


こうね、

小さな魚の稚魚がね、

網の中で踊ってる。


港で茹でられ、

ご飯の上に乗るんですよ。


それを頂く。


焼かなくてもいいし、

刺身のように切らなくてもいい。


何なら味噌汁もいらない。


熱々の白米の上にシラスを乗せて…

男はかっこむ…

女性は丁寧に米を持ち上げて食べる…



この男女の対比がね、

若い男と女のね、

粋な食べ方ですよ。



男の色気…

女の色気…



私はね、

新婚夫婦の家に行くときはね、

必ずシラスを手土産にしますよ。



だって嫌いな人はいないでしょ?

コレで夫婦喧嘩は起こらないですから。


茹でてありますからね、

生より日持ちもしますし、

切らなくてもいい、

焼かなくてもいい。


余ったら茶漬けにしてもいいし、

味噌汁に入れてもいい。


赤子がいるなら離乳食ですよ。

お粥に混ぜてね、赤ちゃんでも食べられる。



しっかし、

釜揚げシラスはね、

何とも…

風情があり…

甘くてね…

程よい塩気があり…

旨味があり…

何ともいえませんな…


何より年がら年中食べられる…


シラスはいいもんですよ。

ありがたい食べ物ですよ。



え?

オチですか?





私もね、

シラスさんにね、

オチをききたいんですけどね、

いつも新鮮なうちに釜揚げにされてましてね…




オチをね…

きけないんですよ…




評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ