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【長屋小噺】 三分間のメロンソーダ  作者: 長屋ゆう
◇第二部 第四章
92/172

その2 大根おろし②

さて、

皆さん…


真面目な人はね、

八百屋で私の大根おろしの実演をね、

見たいと思って行くんですけどね?



八百屋の店主からね…

【大吉さんは来ないよ】って告げられるんですよ。



そして…

【頭の中が真っ白になったでしょ?】って、言われるんです。



でもね、そこからが違う。

八百屋の主人は美味い大根を売り、

【おろし金】とか【鬼おろし】を売ったりもする。




ちゃんと私の噺の復習も踏まえてね。

丁寧に教えてくれますよ。





でね…

今日は若い娘さんが多いから言いますけどね、八百屋には話しかけなくちゃダメなんですよ。


【今時美味しい野菜は何ですか?】


【今日買うべき野菜は?】


【他の人はどうやって食べてますか?】



そう、

話しかけなければいけない。



お店に座っている【お婆ちゃん】がいればしめた物です。


【生き字引】ですからね、

野菜の事典ですよ。


【人と話すと楽しいでしょ?】


これまでにない発見がある。


八百屋の婆さんは【国の宝】ですよ。


でね、

買い物したらね…


【ごちそうさまでした】って、あいさつして帰るんですよ。

分かりました?若いお嫁さん達。




そしたらね、

婆さんは…





【この娘は大吉の手先だな!】って思います。





そう、ここが笑いどころ。





婆さんは私を警戒してね、

娘さんの顔を覚えてくれますし、

今日、一番の野菜をすすめてくれますよ。



この間、

八百屋の婆さんと一時間くらい話してたら…


【もう、帰っておくれ!】って怒られましたよ…





そう、ここも笑いどころ…




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