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【長屋小噺】 三分間のメロンソーダ  作者: 長屋ゆう
◇第二部 第四章
90/172

前置き 【白い噺】

染谷大吉でございます。



いや~拍手をありがとうございます。



食べ物の噺しかしない人です。



そう、ここが笑いどころ。



さて…


最近ね、凄い発見をしたんですよ…



江戸三白【えどさんぱく】とありますね。

江戸時代によく食べられた食べ物…

白米、豆腐に大根です。



でね、最近気づいたんですよ…



豆腐屋は木綿豆腐を米の上に乗せてね、

箸で崩してね、

醤油をかけて食えば美味いと教えてくれた。

薬味はいらないってね…


ただし、白米はアツアツですよ。



味噌田楽屋の主人はね…


甘くない、

塩辛い味噌田楽を作ります。


田楽を切って白米の上に乗せてね、

茶漬けにして食べる…


田楽の上からお茶を注いだらダメですよ。


茶碗のフチから茶を注ぐんです。



どれもオツですよ。

貧乏人の料理…

でもね、オツですよ…



そこで私は気がついた…



白米には白いオカズがね…


合うんですよ…





つまりは白には白です…







では、白い噺をしましょうか…





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