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【長屋小噺】 三分間のメロンソーダ  作者: 長屋ゆう
第一章 ●演者:染谷大吉
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その9 イカと婆さん

いやね、

あの落語家の先生の母親がね、

あの婆さんがね、

また来たんですよ。


でね、ウチのイカを見てこういうんですよ。


「犯人はこいつだね」って。


いやさ。この前、米屋に泥棒が入っただろ?


その犯人が、ウチのイカだって言うんだよ。


腹黒いってね。


確かにイカには墨袋があるだろ?


裁いてくれって言うんだよ。


だから捌いたよ。


皮を剥いてね、寄生虫もしっかり取って、墨袋も外して刺身にした。


よく捌いたねって。

名奉行だねアンタって、イカの刺身を持って帰っていったよ。


それを見ていた奥さん達からさ、イカを捌いてくれって注文が絶えなかったよ。


いや~今日は本当に忙しかった。


今日もあの婆さんにしてやられたよ。



どうせ、あの噺家が差し向けて来たんだろうよ。





あぁ、大吉さんだよ。

いや…大凶さんかね…





そう、ここが笑いどころ…



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