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【長屋小噺】 三分間のメロンソーダ  作者: 長屋ゆう
◇第二部 第三章
84/172

その7 串だんご

いや~田舎町の街道でね、

通りの茶屋で、

若い娘さんと旦那がいましてね。


お互い恥ずかしそうにね、

串に刺した団子を食べている姿を見てると憧れますよね。


私なんか、母親と妻に叩き売りされましたから、

気がついたら結納ですよ。



しっかしね~、

この串に四つ刺した団子はね、

娘さんの小さな口でも食べられる。


醤油に、

あんこに、

きな粉。


好きな味を選べてね、

それを若い二人がほうばる姿ってのは、

実にいいもんですな。



いや~恋路ってのは、いいもんですな。



ちなみにね、

ご存じされていられない人もいますからね、

一応言っておきますが、

私は串に刺されてね、

妻に干物にされ、

実家から干されたんですよ。



いやいや、皆さん笑いすぎですから。



でね、

ウチの父親がね、

昔ね、

喉に団子を詰まらせたんですって。


母が背中を叩いても、

団子は出てこない。

それでね、母は父のね、背中を蹴ったんですって。


そしたらね、母に【つわり】が来たんですって。



そして私が生まれる事となる。



父はね、吐いた団子を見てね、

【白星】だと言ったんですがね…


後々、母親にきいたら、黒のね、ゴマ団子だったんですって。



そりゃあね、

腹黒い子供がね、

生まれますよ。





いやいや、皆さん笑いすぎですから。




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