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【長屋小噺】 三分間のメロンソーダ  作者: 長屋ゆう
◇第二部 第三章
82/172

その5 もなか

こうね、

最中ほど自己主張してくる和菓子もありませんよね。



こうね、

お茶を飲まないで食べると、上顎の裏に引っ付くじゃないですか。


【んがっ】ってなりますよね。



彼はね…

口の中の水分を一気に持っていきやがりますよね。



はは~ん…



笑っている皆さんを見ると、

さては【んがっ】ってなりましたね?



さては皆さん、

舌で上顎の裏をこすりましたね。



さて、

最中とは月見の際に、

【もなかの月】という、

白くて丸い餅菓子が出てきた事から命名されたという逸話がありましてね。


そこから四角い最中とかが出てきてまして、

それは月のように丸くないから、

ただの【最中】となったそうです。


歴史も古く寛弘三年、

つまり千年前にはね、

最中の原型があったそうです。



しっかし、 日本人は昔から月を眺めていたんですな。



ただね、

私が思うに、

昔はさておき、

月を見ていたように見えていただけじゃないですか?


皆、アゴを上げてね、

上顎の最中を取っていただけなんじゃないかと思うんですね。





皆さんがやったように、

こう、

【んがっ】ってね。




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