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【長屋小噺】 三分間のメロンソーダ  作者: 長屋ゆう
◇第二部 第二章
77/172

その8 おでんにロウルキャベツ

しっかし最近はね~

ロウルキャベツもおでんに入ってる。


いや、ロールキャベツか…


いやぁね、

西洋から来たロールキャベツさんもね、

こうも寒くっちゃ、

こう、

ゆっくりお湯に浸かりたいんですかね。


さてさてロールキャベツ。


元はコンソメで煮込まれたり、

トマトソースで煮込まれたり、

色々、各地で煮込まれてます。


そして、日本にやって来た。


それからね、おだしの中で煮込まれる。


ウェルカムとね、

日本のおでん達は歓迎しましてね、

何とも優しいじゃないですか。


こころよくね、

一緒の湯船に迎えてくれる。


ええ、

一緒に風呂に入ればいいんですよ。


平和ですね。


それからね、

酒を呑んで笑いあう。


それでいいんですよ。


やっぱり【おでん】はいいですよね。


は~、

おでんが食べたい。

ハフハフ言いながら、おでんを食べたい。



え?

オチですかい?



これからおでん屋に行きますから。

忙しいんですよ。


皆さんもヨダレを垂らしていらっしゃる。


でね、

日本のロールキャベツはね、

かんぴょうで結んでありますでしよ?


ここで噺の【結び】ですよ。



丁度ね、おでん屋の開店時間だ。


いやですよ、

皆さん。


おでん屋のね、

開店時間に合わせて、

アッシがね、

こうも長い噺をしているのが分かりませんでした?


寒空の中、店の前で皆さん待ってちゃ風邪をひく。


だから私の噺は長い。


丁度、開店の時には噺が終わる。



私の優しさが分かりませんか?



じゃあね、

今行けばね、

丁度ね、店が開いてますから。


あとはよしなに。



楽屋にて。



これでどうです?


【商店街】の皆さん。

今度は団体さんでのご相談ということで…


随分と増えましたな…


いや~自分の才能が怖い怖い…




さて皆さん、

冬前に、

今月の噺はこれでどうです?



私もおでんを食べては、

【おでんのダシ】には相当ダメだししましたから。

いいおでんに仕上がりましたよ。



ええ、

皆さん儲かりますよ。




もちろん宣伝料は頂きますけどね。




へっへっへ~。




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